心理療法の理論・技法の進化の最前線

 

人間の思考に強い影響を与えるスキーマ

とかビリーフといったものは、

広い意味での学習の結果生じる

わけですが、広い意味での学習は、

脳のより原始的なシステムから最も

高度なシステムまで７つの階層を

なしているという、「学習の階層」

仮説を私は、持っています。

 

最も原始的な３つ目までのシステムは、

少なくとも哺乳類全般に見られ、

四番目の階層＝ミラーリング・システム

は、一部の猿にも見られ、五番目以降は

人間にしか存在しないということまでは

わかっています。

 

人間が成長する過程で、より原始的な

下位の学習システムから順に形成され、

下位のシステムで形成されたものほど

影響が強いので、特に胎児期から

幼少期にかけて行われた学習の結果が

重要となります。

 

最近、脳の研究が急速に進んでおり、

脳科学の情報はどんどん更新されており、

とりわけ「学習」の仕組みについての

新しい知見が目白押しです。

 

特に近年、エングラム（記憶痕跡）の

研究が進んでいます。

 

トラウマなど嫌な記憶を医薬品で

治療するという研究まで進んでいる

有様です。

 

薬による治療は、使う薬がいわゆる

ドラッグに相当するものなので、

安全性の見極めが問題になります。

 

けれども、その研究過程は、多くの

知見をもたらしつつあります。

この理論モデルは、認知行動療法や

NLPの意義とともに限界を示すもの

となり、それらを包括するものに

なります。

このような学習の結果を自由に

作り変えられるようになることは、

人類の精神的な進化につながると

思います。

そしてそれは、AI化によりマニュアル化

できる労働が消滅してゆき、人間が

最大限の創造性やマンパワーを

発揮しなければ生き残れない時代の

ために必要な過程だと思っています。

 

「学習の階層」仮説をこうした新しい

情報によって裏付け、精緻化することで、

人間の「思考マップ」を３Dの立体構造

×時間軸の４次元で把握、理解し、

強力に変化を促す４次元マッピングを

スキル化することを意図しています。

 

これが、今現在のLibertyWings

プログラムの進化の最前線です。

 

この理論やスキルは、構想中の

プロフェッショナル・アドバンス・

コースで教えることになるでしょう。

 

 

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