新刊「すべては変えられる」の内容の一部を関西弁で・・・
2014/03/06
カテゴリーヒーリングセッション情報
子供がやった事をな、親が気にくわんで、いっつも「どアホ」とかいいおるやろ。ほしたら子供の頭っちゅうのは、無防備で、親のいう事疑わへんからな、それはほんまの事やと信じてしまうようになるんや。ほいで、そういう信念の固まりが出来てしまうわけやな。はなから、わてはアホなんや、出来が悪いんや、いらん子なんや、こんなん信念の固まり、こういうのを本では、「恥と卑下のチャイルド」いう呼び方で書いたんや。ややこしい心理学の専門用語やったら「欠陥/恥スキーマ」いうんやで。ほんまいえば、失敗とか間違いとか誰でもしますやろ、ましてや子供の頃やで、それをいちいち、わてはアホやとか思う必要ないやん。そやのに、こないな思い込みが出来とると、いちいち、「やっぱりわてはアホやからこないなるんや」と考えるようになるっちゅうわけや、気の毒なこっちゃで。
あんさんの家では、どないやった? 「どアホ」とはいわれへんかったけど「ボケぇ」いわれた? それでもいっしょやいっしょ。あんさん広島出身か?そんで?「大バカタレじゃあブチいわれた」それもや。あんさん神戸出身?ダボォダボォよういわれた? それもやがな。
ほいでな、いったんこういうのがでけたあと、どない考え方や行動をとるようになるのかいう事が、大別すると3つに分かれるんやで。
どうせわてはアホやから、遠慮しとくわ〜という具合に卑屈になったり遠慮ばっかしおる、これが「服従」いうんや。普通に使う言葉の服従とは意味ちゃうで。心理学用語でスキーマに服従したっちゅう意味や。
わてがほんまはアホやいう事を隠さなあかん。そやから、目立ったり、あんまし人と親しゅうするのをやめとこ、こんな考え方をするのが回避や。
わてはアホやないんやいう事を見せたるでぇ〜いうて奮起するもんもおるんや。いつも他のもんより、よう勉強したり働いたりせなあかんと思うようになるもんもおるな。こういうのを過剰補償いうんや。一見良さげに見えるやろ?そやけど根本的に自分に自信がないさかいに失敗したり批判されたとたんにポッキリいきおったり、燃え尽きてうつになるもんもおるな。
どや? 最初は、むずかしむずかしどぉいうもんもおるかもしれへんけど、じきに分かるようになるて。大丈夫や。
次がまた重要や。こんなふうにでけた思い込みを何でわざわざ保持し続けなあかんの? いうテーマや。一見、なんもええことないやん思うけどな、実はそうでもあらへんのや。
例えばやで、さっきの服従のパターンやけど、家庭環境がいつも遠慮や我慢せなあかんようだったらどうや? ある意味都合がええ事ないか? その方が安全でいられるとか、受け入れられるとかそういう事があるわけや。
中には、過剰補償でがんばったさかいに、人から認められるようになったとか、成長できたいう場合もあるねん。それで潜在意識が、そういう思い込みの固まりがあった方がええいう判断をするわけや。
これを書き換える場合には、ある重要なルールちゅうもんがあるんやで。それはな、保持しとる理由が安全のためやいうんやったら、もっと別なええ方法で安全が確保できるでぇいうことを潜在意識に教えたるんや。例えばやで、「信頼関係を育む事で安全を確保する」ちゅうのはどうや。ええ〜感じやろ。
保持しとる理由が成長のためで、それが頑張りきかすのにごつう役立ってきたいう人の場合は、ちと難儀やな。もっとちゃうやり方で成長するいう事を教えちゃらなあかん。喜びとともに成長するとかやな。
例えばやけど、こういうもんに置き換えて、潜在意識がこっちの方がええ感じやちゅうて納得したらそれで定着するわけや。
今日はこれくらいにしておくわ。どや、今日の講義分かりましたん? ためになったやろ。もっと詳しゅう知りたい人は、本買うてや。本の内容は標準語で書かれとるがな。