渾身の体験談:おばさんになりたくない
「きゃー!!このままでは、おばさんになってしまう!!」
その当時、サロンの経営は軌道に乗って順調だったのですが、昼も、夜も外食で、つい重たい食事をする毎日・ ・・・
あるときブティックでカワイイ服を見かけて試着しようとしたら、ことごとくサイズが合わない! その当時、私は44歳、体重は60Kg、洋服のサイズは13号でした このままではイケナイ・・・
そうは思うものの、世に氾濫するダイエット法なるものでぴんと来るものはありませんでした。
そんな時、なんというシンクロニシティでしょう。久々にいらっしゃったお客 様が、何とまぁ見違えるようにスリムになり、吹き出物もなく透き通るようにき れいお肌になっているではありませんか?
ど、どーされたのですか? と尋ねると、酵素飲料なるものだけを飲んで断食する、 「酵素断食」をしたとのこと。
酵素断食?! 私もしてみよう! すぐに決心しました。
「断食」といっても楽チンでした
断食することの素晴らしさは、度々話には聞いたことがありました。そして過去2回
ほど断食道場に行って水だけの完全断食を経験していました。
その時のひもじく辛い経験がありましたので、食べることが大好きな私と しては、よほどことがない限ご飯を抜くなどないと思っていました。
でも、酵素断食なら全然楽にできるという話を信じて、早速酵素飲料を 取り寄せて、3日間の断食に入りました。
やってみると確かにひもじさが起こらず、体が軽く、頭が冴え渡る感じ でした。
しかも、食事に費やしていた時間がまるまる他の事に使える上、睡眠時間が少なくて済み、すっきりと目覚めがいいではありませんか。
その浮いた時間で、サロンや部屋のいらないものを片付け、整理、整頓、お掃除ガはかどりました。
体から余計なものが浄化されるにつれて、お部屋もきれいにしたくなるというのは、よくあることのようです。
それに、今まで面倒くさくてやらなかったことをやる気になったり、次々にに新しいアイデアがわいてきたりもしました。こうして、3日間の酵素断食は、楽チンで、快適に過ごすことができました。
一杯の味噌汁に感動!!蘇った感性・・・
そして、3日間の酵素断食が終わった時、3Kg程度体重が減少していましたが、本当に大きな変化が起こるのはそれからでした。
断食明けの補食は、1杯の味噌汁から始まりました。その時、味噌汁の香りが、とても鮮やかに感じられました。そして、味噌汁を口にしたとたん、馥郁たる味わいが全身に染み渡るようでした。
一切れのトマトを口にすると、以前ならマヨネーズをつけていたところが、トマト自体の甘みや旨みが深く感じられて、調味料が要らなかったことにも驚きました。
こういう感性がよみがえると、もう化学調味料や古くなった油、濃すぎる味付けや、重過ぎる食事は体が受け付けません。
逆に、素材の味が深く味わえるので、質素でも素材のよいものを食べると、深い幸福感が感じられるようになるものです。
こうなると、むやみに外食ができなくなりました。そこで、自炊しながら、料理の研究が始まりました。
美容の原点、「食」への目覚め
さいわい私のパートナーは、現代栄養学を学び、調理経験も持っていましたし、研究熱心でした。
酵素断食による効果を持続させ、さらに体質改善をすすめる様な献立作りの研究に取り組んでくれました。(もちろん私が料理を作ることもありますが)
とは言うものの、毎日、栄養バランスが取れていて、太らせてもいけない、飽きさせてもいけない、そのうえ、私は味付けの好みにうるさいので大変だったようです。
最初のうちは、いろいろな注文をつけすぎて、パートナーをむくれさせることもありました。
そこで、反省して、甘えてお願いするように心がけていきました。
例えば、味つけが口に合わない時には、「とっても、おいしい~!!」と褒めておいて、「今度作るときは、さっぱりした味付けの○○も食べたいなぁ~」といった具合にすると、喜んで前向きに取り組んでくれました。
凝り性の彼は、料理に手間ヒマかけていくうちに、料理の腕もぐんぐん向上し、様々なメニューを作ってくれるようになりましました。
施術で忙しかった私にとっては、楽しんで食べても、痩せてどんどん体調も良くなり、外見も若返っていったのです。
いつしか私は、彼から「Tomiko姫」と呼ばれるようになり、彼は、かいがいしく料理以外にもサロンの掃除や洗濯などもこなすようになりました。
昔から、「断食祈祷」というのがあり、断食をすると願望実現能力が高まるといわれています。これはどうやら本当のことのでした(笑)
ちなみに、彼が私の事を「姫」と呼ぶのは、自分の事をまるでわがままなお姫様に仕える宮廷料理人のようだという自虐的ジョークが始まりだったのです。
私も「姫」と呼ばれるのは悪い気がしなかったので、そのまま定着したのです。
今では、自分でも「TOMIKO姫」と名乗ってしまいます。
食事の大切さ、そして楽しさの探究
結局、その後約1年間、朝食やおやつを酵素飲料に置き換える半断食も交えながら合計12Kgの減量に成功し、吹き出物も、肩こりもなくなり、体調は俄然よくなり、20代のころ着ていた服が着れるようになりました。20代の頃と体重は変わらないのですが、その頃よりもずっと女性らしくバランスが整っていったのです。
その間、玄米菜食のような食事を続けてみたり、生野菜中心の食事をしてみたり、魚介類中心お食事をしてみたり、一定程度の肉を加えてみたり、いろいろなパターンを経験し、それが体にどういう影響を与えるか実感しました。
それぞれ一長一短があり、 結論としては、明らかに誤った食事と言うのはありますが、絶対的に正しい食事法というのはないということでした。
季節によって、体調によって、最も適した食事というのは刻々と変化します。
ですから、自分の体の声に敏感になるということが大切だと感じています。
そして、偏った食事を続けると、感覚が麻痺してしまい、体の声が分からなくなり、悪循環するということがわかってきました。こうした悪循環を断つ上でも、酵素断食をし、適切な復食を行うことが重要であるということがわかりました。
こうした経験と、最新の栄養学を背景に、今ではお客様の食事カウンセリングにあたらせて頂いています。
スリムアップと若返りの連鎖反応
酵素飲料は、飲みやすく、さらに改良を加えたものを「ビューティーヘルスエンザイム」という商品にしたのですが、大人気商品になりました。
ふと気がつくとスリムになっただけでなく、どうも若返っているようでした。首のシワもほとんどなくなり、お肌の張りも増したようでした。
すっかりその気になって、ブティックに行き、若い娘が着るようなカワイイ服を買いました。
そのうちの一着には、スパンコールでgirlの文字が・・・それを見た彼が、「いくらなんでもgirlとは・・・『東京都サバよみ禁止条例』違反とかで、警察に捕まらないか?」
その様子を見て、販売店の方や、お客様が次々に酵素断食を試みました。そしたらやっぱりスリムになっただけでなく、若返り現象や、夫婦仲がよくなった、不妊症で40歳過ぎていたのに子供ができた、などの驚くような、うれしい報告が続々と寄せられるようになりました。
今では、酵素断食は、スリムになるという以上に若返りの方法という側面を強調しているのは、このような背景からです。
もし、40歳過ぎてから、肉体的に10歳以上若返り、妊娠、出産も問題なく可能になったら? これはどれだけ多くの方に福音になることでしょう・・・
まずは、酵素断食にトライしてみていただきたいと思います。サロンでは、食事も含めたカウンセリング(酵素飲料を購入される方は無料)を実施しています。お気軽にご相談ください。
その後、2007年に、酵素断食と、後のダイエットの経験を元に、パートナーの鈴木清和と共著で本を出しました。最新栄養学を学びながら理論化し、体験記や方法、理論などを分かりやすくまとめたノウハウ本です。
ちょっと恥ずかしいですが、表紙は、自作自演です。 ティーンズのころ、モデルになるのが夢でしたが、この歳になって、自分が書いた本の表紙モデルになるとは思ってもいませんでした。結局この本は、3刷りまで増刷しました。
その後、2010年にはテレビ局の取材も受け、健康関連のある人気番組に出演する事にもなりました。
それまでは、酵素飲料というのは知る人ぞ知るものだったのですが、これを機会にネット上でも話題になり、ブームが起こりました。もともとの伝統ある酵素メーカーとは別に、新しく酵素飲料を発売して派手に宣伝する新規参入卯業者がまるで雨後の筍のように増えました。
酵素飲料の業界に発展に貢献できたという意味では、嬉しいのですが、勝手に私の名前や写真や番組が使われたり、水で薄めたり、果汁を加えたり、砂糖を添加したり、品質もまちまちな製品が氾濫するようになるのを目の当たりにして複雑な気持ちもありました。
その後2011年11月には、酵素ダイエットで二冊目の本を出しました。これには、「長寿遺伝子」に関する最新の研究なども紹介しています。
断食や小食が「長寿遺伝子」をONにさせて細胞レベルからの修復、若返りを促す事を強く示唆する研究が心強い後押しになりました。この時点では、私は52歳、韓国のスタジオで撮影した写真を表紙を始め、本の中でも使いました。当時、「ファン・ジニ」という韓流ドラマがテレビで連載されていました。韓国の友人の紹介で、そのドラマで実際に使われていた衣装を提供するお店のスタジオでも撮影でした。
このような撮影の機会をときどき持つことは、とても楽しいですし、私にとっても励みになりました。ダイエットに取り組まれる方は、成功したらスタジオで撮影して、ブログやfacebookで公開するという目標を持つものいいかもしれません。
そして今、私は59歳・・・