人生を制限したり自滅させたりする見えない力の正体
あなたの「心の壁」はなんですか?
「やりたいことがあるのに、一歩踏み出せない」「行動するときに何故か後ろめたさを感じてしまう」「意見を述べたり自分の考えを表現できない」…こんな悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、あなたの心の奥底に、それらを禁止する思い込みが隠れているのかもしれません。
中には、もう少しでチャンスを掴めるところで自滅を繰り返すケースもあります。能力に不相応な境遇に甘んじている場合もあります。なぜか行動にブレーキがかかる場合もあります。そして、従来の心理学では全く未解明だった、驚きの事実がわかってきました。
こうした「心のブレーキ」の存在は、これまでも知られてきました。
心理学の一分野である交流分析では、子供時代に主に親などとの関係で作られた「禁止令、拮抗禁止令」というのが知られています。「〜するな」という構文で表されるのが禁止令、「〜しろ、〜であれ」という構文で表されるのが拮抗禁止令(命令)です。
13の禁止令と5種類の拮抗禁止令とは?
交流分析では、13の禁止令と5種類の拮抗禁止令が知られています。
13の禁止令とは「存在するな」「何もするな」「成長するな」「感じるな」「自分自身であるな」「子供であるな」「近寄るな」「成功するな」「自分で考えるな」「自分で感じるな」「健康であるな」「重要であるな」「所属するな」というものです。
5つの拮抗禁止令とは、「強くあれ」「もっと努力しろ」「完璧であれ」「常に急げ」「常に喜ばせろ」というものです。
この中には、直接言葉で言われたものもあれば、とられた態度や言葉の真意を自分で推測して作ったと考えられるものもあります。
そして、独自の研究により、他にも何十種類もの禁止令や拮抗禁止令を見つけました。特に、日本人には日本人独特のものがたくさんあることがわかりました。例えば「目立つな」「真ん中にいるな」「いい思いをするな」「調子に乗るな」「勝手に動くな」といったものは、オリジナルの交流分析では知られていませんでした。
暗示と解釈によって作られる「心のブレーキ」
例えば、テストでいい点を取って喜んでいると「それくらいでいい気になるな」と言い、今度は、新しい友達ができたと喜んでいると、「人はいい面ばかりじゃないからね」と言う、こういう親の言動は、悪意によるものではありません。
しかし、子供の潜在意識は、養育者との関係を良好に保つために、何かしら真意を汲み取って、適応しようとします。そして、その真意を例えば、「自信を持つな」「人を信用するな」といった禁止令の形で解釈する場合があります。
これが、直接「自信を持つな」「人を引用するな」と言われたとしたら、健在意識で処理される際に、「変なことを言うなぁ」「何か機嫌が悪いのかな」という具合に批判的なフィルターを通して真に受けず、やり過ごすかもしれません。ところが、暗示として読み取るプロセスは潜在意識下で行われるので、こうしたフィルターなしで処理されるのです。
このため、直接言われた言葉より、暗示により自分で解釈して作り出した禁止令・拮抗禁止令の方がより強い効力を持ってしまうのです。この点が従来の心理学では認識されてこなかった点です。
続々と発見された伊賀に強力な「心のブレーキ」
例えば、子供時代に楽しそうにしていたら、母親に「いいわねぇ、あなただけ楽しそうで。」と皮肉を言われたとします。そして、こんな言葉には困惑し、潜在意識はなんとか咀嚼しようとします。
それで、「母親が苦しいのに、私だけ楽しんだり、幸せであったりしてはいけないんだ」というような解釈をした結果、例えば「幸せであるな」「楽しむな」などの禁止令を作り出す場合があるのです。これも同様です。
こうしたものは、はっきりした虐待やネグレクトの記憶もなく、しかし、なぜか強力なブロックとして働くようになるのです。この種の「心のブレーキ」禁止令、拮抗禁止令というのは、これまでの心理学で認識されていなかったものが数多く見つかりました。以下その一例です。
「自分の意思を持つな」「親から離れるな」「言われたこと以外やるな」「余計なことを言うな」「勝手に動くな」「自分で決めるな」「自分を評価するな」「いい気になるな」「調子に乗るな」「華やかであるな」「目立つな」「自分を大事にするな」「真ん中にいるな」「チャレンジするな」「リスクをとるな」「常に人を優先しろ」「独自であるな」「大きい顔をするな」
いわゆる「毒親」ではない、悪意もないけれど・・・
この種の問題を特によく引き起こす養育者のパターンは、今のところ3パターンの大口を3つ見つけました。
・本人が自分を不幸だと思っていて、人が幸せや喜びを感じることに水を差す癖のある養育者
・世間体を極端に気にする親と個性的な本人の組み合わせ
・共依存でおせっかいで先回りしてやってしまい子供の自立を妨げる養育者
他には、子供を自分の名声のための手段と考えている親とか、将来の介護要員と考えている親というのもありえるでしょう。
特に、本人が子供の頃から頭の回転が早く、それに対して精神的に未熟な親、自分を不幸だと思い被害者意識を持ちやすいとか、皮肉や僻みが多く、子供の成功や幸せを素直に喜べないなどの傾向を持つ親、あるいは扱い方が難しい兄弟などとの関係では強力に形成される傾向が見られました。
こうしたものが大人になっても潜在意識下に残っていて、行動を起こそうとした時にブレーキをかけたり、人生をある方向に誘導したりするのですが、フラッシュバックが起こるわけでもなく、強い恐怖や不安が起こるわけでもない、何となく抵抗感や罪悪感を感じたり、何となくブレーキがかかる場合が多いのです。
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このため、自分でも気が付きにくく、気が付いたとしても、その正体がつかみにくいのです。そのため、こうしたものを総称してサイレントリミッターと名付けました。サイレントリミッターは、禁止令や拮抗禁止令の場合が多いのですが、たとえば「〜すると妬まれる」「〜すると嫌われる」のような内容のスキーマ(schema=設計図、図式、数式、思考の枠組み)の場合もあれば、「私は常に苦労するべきだ」のような内容のビリーフ(メタ認知信念、マスタービリーフ)の場合もあります。
こうしたものは、見つけるのも特定するのも難しかったのですが、その方法論を私は独自に確立しました。また、それらを検出するための質問フォームも作成しました。このページの下に、サイレントリミッター検出フォームを用意しましたのでご利用ください。無料ですが、メールマガジン「インナーチャイルド・潜在能力の解放」にご登録ください。こちらからどうぞ。
なお、交流分析自体には、禁止令や拮抗禁止令をキャンセルするスキルが含まれていないために、ゲシュタルト療法の技法と融合した再決断療法があります。私の場合、独自のリバティ精神科学・心理学の誘導瞑想を応用したトランス・コンバージョンにより、楽にスピーディーに書き換えを行います。また、スキーマやビリーフ、禁止令、拮抗禁止令の特定には、潜在意識の反応を電磁気で測定する特殊な分析器を使い、書き換えの結果も測定して確認します。