こうしてあなたの人生は変わって行く
※これは、実在のクライアントさんの体験をもとに、セラピストの視点を加えて編集したストーリーです。
仕事のストレスもう限界
「もぅ~こんな人生はイヤ!!」
私は、心の中でそう叫びました。
私は、かれこれ10年この会社で働いていますが、なぜか上司に恵まれたためしがありません。
今の上司は、3人めですが、またしても折り合いが悪くストレスの原因になっています。
いわゆる「お局様」タイプ、40代後半で会社の中では一目置かれる 存在ですが、無愛想で神経質で口うるさいタイプです。
私は、とかくこの上司に目をつけられやすく、やることなす事、事細かに注意される毎日・・・
最近では、眼鏡の奥から、あの鋭い目線を向けられるだけで、緊張して縮こまるありさまです。
内心では・・・
「いちいちケチつけてんじゃネェ、このお局がぁ!!」
と言ってやりたくなることもの、そんなことを本当に言ったら大変なことになるので、怒りを押し殺し、ただ、「とほほ」とため息をつく毎日でした。
また、やり直しを命じられて急いで文書を仕上げなければならない時に限って、パソコンが遅い!!
いつまでもぐるぐるマークが表示されていると、ついイライラして
「とっとと動かんかい!!」
と怒鳴りつけたいところですが、そんなことをしても仕方がないので、冷汗をかきながら作業をする日々・・・
ストレスは溜まる一方でした・・・
恋愛も破局の予感
そんな私にも、何度かの恋愛経験はあります。けれども・・・
相手が突然海外転勤で関係が終わった
浮気男に二股をかけられた
相手が実は妻子持ちだったことが後に判明
・・・散々な体験をしました。そのつど
「もう男なんて信じない!!」
今も交際している相手はいるのですが、「忙しい」とばかり言ってなかなか会ってもらえず、不安が募るばかりです。
もともとさびしがり屋なので、つい1日に何度もメールをしてしまうこともあります。
そしてなかなか返信が帰ってこないと見捨てられた気になって不安になります。
あるとき・・・
「どうして返信をくれないのよ?」
とメールを打ったら、後で
「会議中に返信できるわけ無いだろう」
と返事が帰って来ました。
そういうやり取りのあとで、やっと会えた時には・・・
つい自分を大切に思っていることを確かめたくなるのです。
食べたいものとか、行きたい場所とか、買ってほしいものとかいっぱいリクエストしてしまいます。
それでも、相手がいっしょうけんめいに要求に答えてくれると、そのひとときは幸せな気持ちになります。
ある日のデートでは、なかなか会えなかった後、バーでいっしょに飲んでいるときに、
「私のこと本当はどう思っているの?」
と問いつめようとしました。
すると相手は、のらりくらりしながら、自分の仕事がどれほど忙しくて大変かといった話や私に対する余計なアドバイスにすり替えようとしました。
せめて「さびしい思いをさせてごめん」と一言いって欲しかった。そんな私の気持ちを汲み取ろうともしない相手に、ついにキレました
「もういい!! 放っといて!!」
席を立って出口に向かいながら、後を追ってくる気配を待ちましたが、その気配はなし・・・
「なんで放っとくわけ?!」
私はもう一度キレました。
その後、自分の部屋に帰ると、ワインのボトルを2本も開けてしまいました。
そういうことがあるたびに、「私はなんてダメな女なの?」と自分を責め、今度こそ私は変わってやり直す、と決意はするのです。
ですが、結局似たパターンの繰り返しになってしまいます。
このように、私は、仕事にも恋愛にも、いいえ、人生そのものにすっかり行き詰まりを感じるようになっていました。
取り残された私・・・
「ええっ、私はまた置き去り?」
私は、内心そう思ってしまいました。
B子は、私の高校生時代からの親友でした。友達が他にいないわけではありませんでしたが、長く続いた友だちは数少なかったのです。
B子も、仕事でも恋愛でも悩みが多く、会って話をすると、グチの言い合いになるのが常でした。でも悩みを打ち明け合える相手がいることは、私の大きな救いでした。
けれども、B子は、最近、仕事も前向きで順調のようだし、彼氏との関係も進展し始めているようでした。グチが減り、前向きな話が増えてきたのでした。
私ばかり愚痴を聞いてもらうのも悪い気がして、微妙な隙間ができるのを感じていました。
それとともに、会う頻度も減る傾向があったのです。そして久しぶりにお茶をした時のことでした。
B子から、
「実は彼氏からプロポーズをされてOKしたの」
と告白がありました。
私が、「良かったじゃない、おめでとう」と言ったのは、もちろん本心ではありました。
しかし、それと同時に、「置き去りにされた」という想いも起こったのです。家に帰った後、なぜかがっくりと全身から力が抜けるようでした。
B子は、明らかに変わってきていました。明るく前向きになっていましたし、存在感も大きくなっていたようでした。
彼氏がいい人だったからかなとも思いましたが、その彼氏とも以前はしょっちゅう喧嘩して、うまくいっていなかったはずでした。
「B子と私の違いって何?」「なぜ、私だけが上手くゆかないの?」
そんな自問自答が頭の中を駆け巡りました。
明かされた真相
「ええっ まさかそんなことが・・・」それが、正直なところ最初の感想でした。
それからまたB子とお茶をする機会があった時、私は、ずっと思っていたことを聞きました。
「B子って、変わったよね。何がきっかけだったのかしら。」
B子は、一瞬どう話そうか考えている様子でしたが、口を開きました。
B子「実は、個人セッションを受けたのよ。」
私 「個人セッション? カウンセリングみたいなもの?」
B子「そう、カウンセリング、でも普通の心理カウンセリングとちょっと違うのよ。」
私 「催眠とか、そういうのを使うの?」
B子「催眠とも違うのよ。あっという間に潜在意識を変えるの」
私 「潜在意識?」
B子「実はね、話そうとは思っていたんだけど、幸子はそういうの興味ないかなぁって思っていたのよ。」
私 「そういうの怪しいって思っていたけど。でも、実際B子、変わったよね? 」
B子「潜在意識について何か知っている?」
私 「うん、自分で気が付かない潜在意識が現実を作っているって聞いたことがあるけど。じゃあB子は、潜在意識を変えたら現実が変わったとか、そういう話?」
B子「それそれ。それもあっという間に変えられるのよ。」
私 「どうやって?」
B子「ほとんどは、普通のカウンセリングみたいな感じなのよ。やっている人も怪しい感じじゃないし。それで、潜在意識にある思考パターンをあっという間に特定して、後は、楽にして目をつぶっているだけ、それを繰り返すだけなのよ。」
私 「思考パターンって例えば?」
B子「私の場合、長女で両親は本当は男の子が欲しかったようなのよ。弟ができてから、両親の関心が殆どそっちに行ってしまって、私には価値がないと思い込んでしまったらしいのよ。その上、『あなたは、お姉さんなんだから』ちゃんとしなさい、我慢しなさい、と言われ続けて、それが潜在意識の奥深くにあって、自信が持てなかったり、自分が大切にされないような現実を引き寄せたりしていたようなのよ。例えばそういうのが、何十個かあって、書き換えてもらったのよ。」
私 「エエッ、そんなことが本当に出来るんだ」
B子「ひょっとして、興味ある?」
私 「あるある、だって実際にB子変わったもん。詳しく教えてよ。」
B子「今日ね、ちょうどいい物をもっているの。この本をあげるね。」
私「ありがとう、早速読んで見る」
それは、読みやすそうな本でした。その中に、どういう種類の信念体系が潜在意識にあるか自己チェックする質問表があったのでやってみました。
そして、スコアが最も高かった項目を調べると、「見捨てられ不安チャイルド」が最も影響しているという自己分析の結果でした。
その項目の説明のページを開いて愕然としました。この本に描かれている恋愛パターンと、私の体験があまりに一致していたからです。思わず、ゾクリとしました。
その他にも、幾つかの信念体系が、人生に影響を与えていたことが分かりました。
でも、これほど人生に当たり前のようにあり続けた基本的な考え方が本当に変えられたりするのだろうか? と思いました。
けれども、B子の変化を目の当たりにした以上、自分でも試してみようと考えたのでした。
心の奥に潜むもの
そのような経緯があって、私は個人セッションを受けることになりました。
最初に子供の頃の両親や兄弟との関係など、いくつかの質問を受けたあと、簡単な説明を受けました。
そして、潜在意識のベースにあるネガティブな信念体系というのは、たいがい誰にでもあるということ。
それがつくられるのが胎児期から始まることや、ごくささいな事がもとでつくられる場合もあることなどを説明されました。
これらの信念体系は、似通った信念どうしが塊のようなものを作り、それぞれの塊が小さな人格のように振舞うので、インナーチャイルドと呼ぶとのことでした。
私の場合、問題の原因となっているインナーチャイルドとしては、
「恥と卑下のチャイルド」
「いじめられ不信チャイルド」
「見捨てられ不安チャイルド」
などで、特に強さで言えば「見捨てられ不安チャイルド」が最も影響していると説明を受けました。
私の父は、小さな会社を経営しており、母もそれを手伝っていました。
6つ上の兄がいますが、遊び方も違うので、あまり一緒にいた記憶がありません。
幼い頃は、会社が忙しい時期や、祖母が突然倒れて、母親が病院に付き添った時など、よく、子供のいない叔母に預けられていました。
お母さんと一緒に過ごして、いっぱい話を聞いて欲しかったのに、いつも「お母さんは忙しいから、1人で遊んでね」と言われることが多かった記憶があります。
お父さんもいつも忙しく、起きている時に一緒に過ごした記憶は殆どありません。
また、生い立ち過程で褒めてもらった記憶はなく、お母さんには口うるさく注意されることが多かったです。
自分としてはちゃんとやったつもりでも認めてもらえないのが不満ですねると「もう勝手にしなさい」と言われたこともあります。
こうした経験が「見捨てられチャイルド」の原因になっているらしいことなどが分かりました。
こうして、私の人生に影響を与えている潜在意識の思考パターンは次々と明るみに出されました。
MRAという装置のプレートに手をのせて、セラピストの問いかけをただ聞いているだけでした。これだけで潜在意識の反応が測定されて思考パターンが特定できるとのことでした。
「見捨てられ不安チャイルド」に含まれる
「私は見捨てられる」「私は置き去りにされる」
「いじめられ不信チャイルド」に含まれる
「私は拒絶される」「私がやることは否定される」
「恥と卑下のチャイルド」に含まれる
「私は役立たずだ」「私は厄介者だ」「私は常に失敗する」
などが特定されました。
随分あっけなく、特定されるものだと思いましたが、納得のゆくものでした。
僅かな時間、目をつぶって楽にしている間に思考パターンの変更が行われました。
頭がボゥっとした感じで、その時点では実際に何がどう変わったのかはっきりしたことは言えませんでした。変化を実感したのは、それから数日たってからのことでした。
人生の流れが変わった
セッションを受けてから数日後、例によって、例の上司から仕事上の注意を受けていた時のことでした。
これまでは、私の意図などまるで考慮せずに、どうせ何かしらケチをつけるものだと思っていたのですが、上司には上司の意図があって言っているということが突然理解できたのです。
これまでは、私が理解されない、上司が私を理解するべきだと思っていて、実は私が上司を理解しようとしていなかったのです。
そして、それまでは、言われたことに不承不承従っていたのですが、気持よく従うことができたのでした。そして上司は、仕事の出来栄えを直接褒めはしなかったものの、満足気にうなづいていました。
これまでの私は、「自分は理解されない、相手がもっと自分を理解するべきだ」「自分がやることはいつも否定される」という思考の枠組みで現実を解釈していて、それが当たり前だと思っていたのでした。
また、怒りを感じたり、いらいらしたりすることがめっきり減っていることに気が付きました。
また、例の交際相手について、どうして余り私を大切にしてくれない相手に執着して振り回されなければならないのだろう? とこれまでに持ったことがなかった疑問が湧いて来ました。メールのやり取りも余りなくなり、それでも平気になっていたのです。
そんなある日、別の課との合同での飲み会の時に、ある男性と隣りあわせて会話が弾み、後日食事に誘われました。
話しているうちに、とても思いやりのある男性だと分かり、心が惹かれてゆきました。
その間仕事では、主任に昇格し、課全体への提案をプレゼンテーションする体験もしました。
新しい交際相手との恋も順調に進み、ついにプロポーズをされたのでした。
私の人生は、やっと波に乗ってきたようです。(完)
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エラー: コンタクトフォームが見つかりません。