不登校・引きこもりの本当の原因と解決法
あなたは、子供の不登校の問題で悩んでいませんか? 原因がよくわからず、子供を責めたり、自分を責めたり、解決の手掛かりも掴めずに頭を抱えてはいませんか?
そして、お子さんに次のようなことがいくつか当てはまりませんか?
・朝起きられない
・起きても動きたがらない
・緊張レベルが高い
・不安レベルが高い
・人目をすごく気にする
・お腹をよくこわす
・学校や職場に行こうとすると腹痛や頭痛を起こす
この問題には、隠れた原因があり解決策があります。
ますます増えている不登校や引きこもり
実は日本の社会全体で子供の不登校の問題はますます増えています。おそらく学童だけではなく、大学生や社会人でも増加していると思われます。
文部科学省は10月4日、不登校やいじめなどの実態を調査した「令和4年度 児童生徒の問題行
動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」を公開しました。小中学校における不登校児童生徒数は前年度比22.1%増の29万9,048人となり、過去最多を記録しました。また高等学校における不登校生徒数は、前年度比18.8%の6万575人という結果になリました。学童の数は減少傾向にあるので、比率としてはさらに急増していることになります。
その原因について、2020年の文部科学省のデータによると、小学生の不登校原因の上位は、「無気力・不安」「親子の関わり方」「生活リズムの乱れ・遊び・非行」の順となっています。しかし、これはあくまで現象面であって、本人自身の心や体に何が起きているのかを分析したものではありません。
本当の原因、「扁桃体過活動」とは何か?
私の経験上、養育過程の問題や先生や上司とのトラブル、学校や職場でのいじめなど、少なくともきっかけらしきものが見当たる場合もあります。しかし、はっきりした原因がわからないケースも少なくありません。原因らしきものがあっても、原因としての妥当性に疑問が残る場合もあります。
ただ、独自の分析データでは、不登校や引きこもりに該当するケースでは、特殊な分析器の反応で例外なく、「扁桃体」という脳の器官に異常反応が見つかっています。このことは多くの専門家が指摘することと一致します。
「扁桃体」とは、大脳辺縁系という原始的な脳のシステムに属する器官で、恐怖、不安、怒りな
どの情動を発生させる源です。誰でも、強いストレスを受けたり脅かされる状況では、この器官が活性化します。ところが、外から強い刺激がない状態でも、慢性的に扁桃体が過剰に活性化していたり、ちょっとした刺激で過剰に活性化したりするケースがあり、医学的には「扁桃体過活動」と呼ばれています。
そして、その原因の多くは、胎児期から3歳ないしは6歳くらいまでの間のトラウマの痕跡と考えられます。生まれてから6歳くらいまでの間に、虐待や育児放棄、不慮の事故、重篤な病気などがあれば、それは原因になりえます。しかし、そういった原因らしきものが見当たらない場合も多く、その場合は次の3点をチェックしてください。
・出生時の問題
難産、未熟児出産、帝王切開、チアノーゼ、臍の緒か絡まること、鉗子で引っ張られたり、陣痛促進剤が過剰に使われた場合など。特に産科医の人手不足のため、医師の都合に合わせて陣痛促進剤を使って産ませるケースが増え、その際に不適切な使用が行われる場合があります。こうした体験は、新生児にとっては、苦痛を伴う恐怖体験になっている場合があります。
・胎児期の問題
妊娠中に、強いストレスや精神的ショック、あるいは物理的な打撃を受けること。母体で、抗ストレスホルモンであるコルチゾールが高いレベルにあることは、胎盤を通じて胎児の扁桃体に影響を与えることがわかっています。また、望まない妊娠だった場合や、産んで育てることに強い不安があったりする場合も胎児期影響する場合があります。
・世代間伝搬
親や先祖のトラウマが世代を超えて継承される、これは、動物実験でも確認されたことです。両親のいずれかや祖父母に、うつ病、不安障害や何らかのトラウマによるPTSDがあった場合、その情報が子供に継承され、何らかのきっかけでスイッチが入ってしまった可能性があります。これはいわゆる「遺伝」とは異なり、解消できる問題です。
胎児期から6歳くらいまでのトラウマの影響
人間の脳は、原始的な脳から順に作られてゆきますが、出生時には、まだ脳は未完成な状態です。扁桃体は、胎児期のごく初期に作られますが、記憶を司る海馬という器官は、平均で3歳ごろになってやっと働き始め、6歳くらいで完成すると言われます。ですから通常3歳以前の記憶がないのが普通です。脳が未発達であることと、記憶を伴わないことにより、人生のごく初期のトラウマというのは、一般的なトラウマと異なる特徴を持ちます。
一般的なトラウマというのは、トラウマが生じた時の体験の記憶(文脈記憶)とその時に感じた苦痛や恐怖などの記憶(情動記憶)がリンクした形で保存されます。そのため、トラウマが生じた時の体験と何かしら類似した体験をすると、情動記憶が刺激されて恐怖や不安などが生じます。
これに対して人生のごく初期に生じたトラウマには、文脈記憶がありません。また、何が起きたのかを正確に把握はしていません。また脳がまだ原始的なシステムしか働いていませんので、限られた概念しか処理できません。私の研究では、その内容は、言葉に翻訳すると「この世界は危険」「私は攻撃される」「私は死ぬ」「私は捨てられる」「私は無力だ」「私はいらない子だ」「私は嫌われ者だ」という7種類の概念の組み合わせになります。
そして、保存されている情報の内容がなんであれ、慢性的に不安や恐怖、警戒心のレベルが高く過敏な状態になります。そして、人の視線が怖い、目立ちたくない、チャレンジを避ける、そして人の嫌な態度や表情に過敏に反応する傾向を示します。
このことは、例えば学校で体験したことが、どちらかといえばささいなことであっても、脳の原始的なシステムが重大な危険と判定してしまい、学校に行くことが危険という警報を発するようになる可能性があるのです。
また、脳の原始的なシステムは、より本能や生存に直結しているので、自律神経や内分泌などに直接的な影響力を持っています。このため、朝起きられなかったり、学校に行こうとすると腹痛や頭痛など身体症状を引き起こす可能性があります。
脳の原始的なシステムの誤作動が起こすこと
実は、「脳の原始的なシステム」」と呼んでいるものは、爬虫類時代に由来する古いシステムです。爬虫類の多くは、自然界では弱い生き物で、特に百舌鳥や隼のような肉食鳥の餌食になりやすいのです。こうした鳥は特に動体視力と言って動く物を見つける力が優れています。
このため、爬虫類の多くは保護色を帯びて、見つからないようにひっそりと生息し、見つかりそうになると、物陰や穴や溝などに隠れます。隠れる場所がない場合は、仮死状態になって動かなくなります。この仮死状態になる時に働く自律神経のシステムをシャットダウン・システムと言います。そして、このシャットダウン・システムの名残を人間も持っているのです。
扁桃体も爬虫類が共通して持っている器官で、そのシャットダウン・システムに直結しています。つまり扁桃体過活動がベースにあって、ちょっとした体験が元でシャットダウン・システムが作動してしまい、朝起きられない、起きても動きたくない、外に出たくない、人に会いたくない、人が集まる場所を避けたい、そして学校に行けないということが起こり得るのです。
こうした脳のメカニズムは一般に知られていないので、不登校の子供に対して、怠けているとか甘えているとか、根性がないとか、さまざまな誤解が生じてしまいます。それで、ますます人目が怖くなり、学校に行けなくなるのです。
私は当初、対人恐怖が強く、引きこもり傾向のある大人で、精神科の治療やカウンセリングを受けても一向に改善しないようなケースを研究し、数多くの論文や、自分で集めた測定データなどをもとに、以上述べたようなメカニズムを解明し、心理療法で改善する方法を確立しました。
実は、同じ扁桃体過活動から派生する問題に、現れ方は違いますが、は例えば、次のようなものがあります。
うつ病、パニック障害、社会不安障害、全般性不安障害、過敏性腸症候群、胃炎、胃潰瘍、十二指腸炎、十二指腸潰瘍
対人恐怖や引きこもりのほか上記のような問題の多くも高い確率で改善します。私は、長らく大人を対象にして活動をしていましたが、子供の相談を受けることもあり、実際に不登校の問題が解決した事例も多々あります。しかも、本人に変わる意思があり、不登校の原因がズバリこの問題だった場合、1回で改善する場合も多いのです。
ただ、原因が本当にこの問題かどうかの見極めが必要ですが、そのために無料分析を行い、事前に保護者の方とZOOMやSkypeなどを使って対話する無料相談を行なっています。このページの下部に無料分析フォームがありますので、ご利用ください。
今、子供の不登校の問題がますます深刻化していることや、通常の精神科、心療内科、心理カウンセリングで改善しないで、親子共々悩んでいるケースが多いと思われることから、不登校の問題を大きなテーマとして取り組むことにしました。
まずは、無料分析をご利用ください
まずは、不登校・引きこもり無料分析フォームをご利用ください。本人が回答できない項目もありますので、保護者がいる場合は、保護者が本人から聞き取りの上で回答した方が良い場合もあります。
分析結果をお送りしたのち、フォローメールをお届けします。また、メールマガジン「インナーチャイルド解放セラピー」を毎週お届けします。一般的なテレビ番組や一般図書などでは扱われていない、心のより深い仕組みについて解き明かしてゆきます。
不登校、引きこもりの問題に向き合うためには、親やその他の家族が心や脳の仕組みについて、より深く理解することが助けになります。どうぞご利用ください。
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