DNAをリセットして新しい自分を生きる
あなたが抱えている「生きづらさ」が、あなたの胎児期、赤ちゃん期、幼少期などに受けたトラウマが元で、DNAの働き方が変わってしまったのが原因で、それが修復できるとしたら?
インターネットで検索していたら「子供の脳の発達に関するエピジェネティクス研究」という論文レビューを見つけました。これは、米国国立生物学情報センター(NCBI)の医学論文データベースに登録されている医学論文630万の中から探しだしたものの要約集です。
この中から非常に興味深い情報がたくさん見つかりました。人格も性格も、人生そのものも
「DNAの働き方」から作り直せる可能性があるからです。
熱い注目を浴びるエピジェネティクスとは何か?
最初にエピゲノム、エピジェネティクスとは何か説明を入れておきます。
人間のDNAはどの細胞でも同じなのに、皮膚の細胞、骨の細胞、神経細胞など
全く形も機能が異なります。それは、DNAのどの部分を読む、読まないといういわば付箋のようなものがあるからです。
この付箋のようなもののことをエピゲノムと言います。その仕組みやそれを研究する学問がエピジェネティクスです。
これがなぜ、熱い研究分野になっているかといえば、がんやアルツハイマーなど現代医学で治療が難しい病気の多くが、このエピゲノムの異常により起こっていることが分かってきたからです。それを修正できれば治療できると考えられているからです。
そればかりか、老化自体もエピゲノムの乱れが蓄積することで起こり、それを
リセットすることで若返りさえ可能に
なる・・・
また脊髄損傷のようなケースが治療できる、一度失明した場合でも視力を取り戻せるという可能性もあるのです。そして、近年、虐待やネグレクト、精神状態などがこのエピゲノムに影響を与えることが分かってきたのです。
うつの時DNAの働きまで変わっていた
「うつ病患者20名と健康な対象者18名のエピジェネティックな違いがBDFN(脳栄養因子)のDNA領域で見つかり、うつ病の血液検査による診断の可能性を示した。」
うつ病になると脳神経細胞だけでなく血液のエピゲノムも変化するということです。
DNAの働き方、脳の機能自体も変化する、さらに全身の細胞まで変化するということです。
虐待の記憶は世代間で連鎖する
「幼少期に虐待を受けた女性から生まれた胎児の臍帯血のエピゲノムを調べたらBDNF(脳由来神経栄養因子)遺伝子の発現抑制が見られた。」
これは、幼少期に虐待を受けた女性の子供もまた虐待の痕跡をエピゲノムに継承しており、将来うつ病になるリスクを抱えているということです。
ホルモンの働きによって性格も変わる
「行動障害を示した4歳から16歳の男児では、オキシトシン受容体のDNA
がメチル化して遺伝子が働きにくくなっていた」
いわゆる回避型愛着で起こる問題として友田明美先生もよく取り上げている問題です。オキシトシンが分泌されても働かなくなるということです。これは、動物実験でも確かめられており、人間においては、幼少期のネグレクトや共感の不足によって起こります。
養育不足でストレスに弱くなる
「生まれてすぐに親から引き離された実験動物では、コルチゾール受容体のDNAにエピゲノムの異常が見られた。]
「幼い頃に虐待を受けた11歳から14歳の56人の子供を対象に血液サンプルを調べたところ同じような異常が見つかった。」
コルチゾールは、抗ストレスホルモンで、カンフル剤のような働きをし、苦痛やストレスの影響を緩和する働きをしますが、その受容体が減少するということは、ホルモンが働かなくなると
いうことです。
すると、朝なかなか起きれらなかったり、打たれ弱く、ストレスですぐに参ってしまう、だからストレスからいつも逃げるようになるでしょう。引きこもりの原因にもなり得ます。
心理的ケアで修復できるか?
「虐待を受けて育った子供血液サンプルから14%のエピゲノム異常が見られた。しかし、母子支援プログラムに参加した場合とそうでない場合では、エピゲノムの異常には有意差があった。」
精神的な支援によって、ある程度エピゲノムの変化を修復できるということです。
私の経験上、スキーマの書き換えなどを行ってメキメキと改善する人もいればもっと時間がかかる人もいます。時間がかかるケースというのが、オキシトシン受容体とか、コルチゾール受容体のDNA発現が抑制された場合に予測される特徴を持っている場合が多いのです。それでも私の観察では、半年1年くらいの時間では、実際に変化が起きるようです。
スキーマを書き換えることである程度楽になるという段階より先にDNAの働きが変わり、脳のはたらきが変わり、体質も変わるという伸び代があります。
人生を大きく左右する「愛着型」とは一体何か?
一生涯に影響を与える愛着形成は、主に生後半年から1年半くらいの期間の母親との関係、さらに胎児期から3歳くらいまでの期間までの影響が大きいと思われます。
だいたい人口の60%くらいが健全な「安定型」です。この人たちは、たとえうつやパニック障害などになったとしても普通の認知行動療法などで良くなります。
15%くらいが「回避型」、これは人と親密になるのを避ける、問題があっても一人で抱え込む傾向です。孤独になりがちです。
10%くらいが「不安型」、これは人のネガティブな態度に過敏に反応し、慢性的に不安レベルが高い傾向です。
そ
して15%くらいが、上記2つの傾向を併せ持つ「無秩序型」とか「未解決囚われ型」、私はちょっと言葉を変えて「混合型」と呼んでいるパターンがあります。
このパターンを持つ人は、とにかく生きるのが辛い、人間関係がうまくゆかない、人生が一見うまくいっているように見えたとしても、実は脅迫観念でストイックに努力している、それでも満足感や安心感が訪れることがありません。
うつや不安障害のリスクが高くしかも治りにくい、精神面以外でも色々な病気になりやすいのです。
ご自分のチェックをしたい方は、
こちらから
をどうぞ
精神的トラウマは、DNAの働きも変えてしまう
愛着型の問題で、「不安型」はほぼ「過剰警戒症候群」「扁桃体過活動」と一致し、これは速やかに改善できることがわかっています。
今、卒業生が医療現場でも活躍し、理事長先生や院長先生にもその効果を評価していただいているいるのですが、それは、扁桃体過活動を実際に速やかに改善できているからだと思います。
もう一つの「回避型」については、DNAのオキシトシン受容体を発現させるコードが「メチル化」されて働きにくくなっていることがわかりました。
これはたとえオキシトシンが分泌されていても働きにくい、だから人との繋がりを求める欲求が抑制され、共感能力が働きにくくなります。
心理療法の限界を超えて
潜在意識の最も深いレベルまで書き換えを進めても次のような問題が残る場合があります。
・人付き合いに消極的
・コミュニケーションがうまくとれない
・愛情を持つことができない
・ストレスに弱く問題から逃げたがる
・朝起きにくく元気が出ない
・代謝が悪く太りやすい
・気分の浮き沈みが激しい
・自分で意思決定ができない
・学習や記憶に障害がある
心理療法によって手を尽くしたとしてもこうした問題が残りえるのは、実は脳、または身体の機能自体に問題が生じている場合があり・・・
エピゲノムに変化が起きてしまう場合があるからです。少し専門的になりますが、DNAメチル化という変化が起こることで読み取られなくなる箇所もわかってきています。
生い立ち家庭での虐待やネグレクト、寄り添いの不足によってDNAメチル化が起こりやすいのが次のような箇所です。それが起こることでの弊害も記します。
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オキシトシン受容体のコード
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オキシトシンが分泌されたとしてもそれを受け取る受容体が発現し
にくくなる。
人とのつながりが作れなくなる、安心感や幸福感が得られない。
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コルチゾールの受容体のコード
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ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されてもそれを受け取る受容体が発現しにくくなる。
朝起きられない、元気が出ない、代謝が上がらない、ストレスに弱い、痛み、苦痛に弱くなる、太りやすい
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セロトニン・トランスポーターのコード
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セロトニンの働きを調整することができなくなる。躁鬱病になったり、うつ病になったり、病気まではいかなくても、気分のコントロールができなくなる。
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脳由来神経栄養因子(BDNF)のコード
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神経細胞の健全な発達が妨げられる。自閉症や学習障害、記憶障害などが起こる。
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チロシンヒドロキシラーゼのコード
(中脳皮質系)
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喜びや意欲、意思決定に必要な神経伝達物質、ドーパミンが作られにくくなる。
意識決定できない、意欲がわかない、ストレスに弱くなる。
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モノアミン酸化酵素Aのコード
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一度放出された神経伝達物質を分解する酵素のDNAがメチル化されると、気分の切り替えができなくなる、怒りや苛立ち、不安などが長く持続する、衝動的で感情のコントロールが難しくなるなどの問題が起こります。
こうした特徴は生まれつきではありません
こうした特徴が当てはまる人の多くは、「生まれつきの性格」「先天的な問題」と考えている場合が多いと思われるのですが、実は生い立ち過程で作られたエピゲノムである可能性が高いのです。
例えば、オキシトシン受容体のコードでDNAメチル化が起きるとすると、それは、愛情や信頼関係やサポートを期待せず、自分の力だけに頼って生きるという方向づけがなされることを意味します。
例えば、コルチゾール受容体のコードでDNAメチル化が起きるとすると、それは、ストレスやダメージを極力避ける回避的な生き方をする方向づけがなされることを意味します。
私の研究で潜在意識の最も深いレベルには、「潜在的適応戦略」と言って、この世界でどうやって生き延びるのかという方策のようなものが無意識に作られ保存されていることがわかりました。
いわゆる「性格」だけでなく「持病」のようなものまでこれによって決められている場合があります。
潜在的適応戦略とエピゲノム
さらに分かってきたことは、非常に強固な「潜在的適応戦略」というのは、エピゲノムのパターンと密接に関係し合っているということです。
そして、それは、潜在意識レベルで書き換えてから数ヶ月程度のタイムラグを置いて変化する場合があるということです。
なぜそう言えるかといえば、「性格」や気分だけでなく体質までが変わる場合があるからです。
心理的な変化だけでなく生理的な変化も起こる場合があるからです。
実は、エピゲノムのパターンを点検して修正する機能が一つ一つの細胞には備わっているのですが、その仕組みの中心を担っているのがサーチュイン遺伝子―酵素なのです。
サーチュイン遺伝子とは何か?
サーチュイン遺伝子は、「長寿遺伝子」とか「若返り遺伝子」とも呼ばれていますが、それがなぜなのか説明しておきます。
まず、最新の科学研究によると、人間の老化そのもの、そしてガンをはじめ多くの疾患の原因は、エピゲノムのエラーが積み重なることであることがわかってきました。
サーチュイン遺伝子―酵素は、エラーを修復するのですが、それがだんだん追いつかなくなるのです。有害なストレスや化学物質などもエピゲノムのエラーを作り出します。
サーチュイン遺伝子―酵素は、飢餓状態で活発に働くのですが、飽食をしていると作動するきっかけが得られません。
それにしても、あるエピゲノムのパターンを適切、不適切とどうやって判定されているのか、その仕組みは、この分野の研究者たちにとっても大きな謎です。
私自身は、それは生命場と呼ばれるものが関係していると考えています。
命のカギを握る生命場とは何か?
生命場について少し説明します。今、もう一つの最先端として量子生物学という研究分野があります。この分野の研究では多くの生命現象に量子の振る舞いが関係しており、言うなれば生命は量子コンピューターによって制御されているというようなことが解き明かされつつあります。
私が使っている分析器は、その量子コンピューターがどのように作動しているのかを直接調べることはできませんが、言うなれば発生する電磁気の唸りのようなものを捉えているのです。
そして経験上、意識の持ち方は、この生命場の働き方に影響を与えます。ですから、潜在意識の深いレベルで変化が起きると、あるエピゲノムのパターンが適切か不適切かという判定が変わる可能性があるのです。
より深い変化を起こすためにしかし、エピゲノムを修復しなければならない箇所はおそらくたくさんあるので、その修復が先に例示したような箇所にまで及ぶのにはタイムラグがあるのではないかと考えられます。
その限界を超える古くて新しい方法とは
そこで、その修復をより早くより高い可能性で起こすためにできることとして、断食と瞑想があげられるのです。
ただ、完全断食は、苦痛が大きくリスクもあるので、酵素飲料で栄養を補給しながら行う酵素断食が、楽に安全に行える他、様々な利点がある方法です。別なメルマガの号では、腸内フローラがいかに人間の思考や感情に影響を与えているかといテーマをお伝えしましたが、人生に大きな変化を起こしたいときは、この腸内フローラも入れ替えた方が良いのです。
しかし、100兆個も存在する腸内フローラのバランスを変えるのは、簡単ではなく、断食をすることで一気に大きく変えるのが一番良い方法です。
その意味でも、完全断食よりも、善玉菌や善玉菌の栄養を多く含む酵素飲料を使う
メリットがあるのです。
「超意識」の覚醒
人間の意識には、一般的に言われる潜在意識とは別に超意識というレベルが存在します。インスピレーションとかヒーリングというのは、この意識レベルを通じてもたらされます。
断食も瞑想もこのレベルの意識を覚醒させる方法でもあります。
このリバティ心理学の理論や方法論も、膨大な分析データ、膨大な論文の情報だけでなく、断食しながら瞑想をしている時にもたらされたインスピレーションによるところが大きいのです。
人生を大きく変えたい方、大きな飛躍を遂げたい方、個人セッションをある程度受けて改善はしたものの、もっと徹底的に良くなりたい方は、個人セッションの再開と酵素断食、瞑想にも取り組まれることをお勧めします。
なお瞑想法は、いろいろありますが必要とあらば個人セッションの中で個別にご指導させていただきます。
エピゲノム予備分析サービス
なお、一般の方向けの「エピゲノム無料予備分析」は終了しました。自分でチェックするために用いることはできますし回答内容はメールで届きますが、個々人への回答は行いません。こちらは、個人セッションを受けられる方の事前分析と、セミナー受講生の実習用です。
また、これは現状の科学研究の事例などから、仮設、仮定に基づいて作られており、データを積み重ねながら精度を改善する途上のものです。どんなエピグラム上の問題がある可能性があるか、予測結果をお送りします。
お名前は、ハンドルネームでも結構です。メールアドレスだけは正確にご入力ください。
該当する項目にチェックを行い、1〜40の質問に対して
5・よく当てはまる
4・当てはまることが多い
3・時々当てはまる
2・あまり当てはまらない
1・全く当てはまらない
の5段階でチェックをしてください。
フォームを送信していただいたのち、1つ1つ目視でチェックし、分析結果を数日以内にお送りします。