自己犠牲的な生き方、恋愛パターンからの解放/自分の欲求より相手の気分感情を優先してしまう心理
何かと自己犠牲的になる、自分より他人を
優先させる、相手の期待を先回りする、
人といるとやたら疲れる、自己主張が
できない・・・
恋愛でも自己犠牲的に尽くして消耗して
しまう・・・
こんな問題を抱えていませんか?
潜在意識に保持されている信念としては、
「私は見捨てられる」とか
「期待はずれだと見捨てられる」
といったものも考えられます。
しかし、甚だしくこういう傾向を持つ
方々に共通する新しい問題が見つかって
います。
こちらの動画をご覧ください。
イニシャルスキーマとは何か?
この話を理解していただくためには、
前提として「イニシャルスキーマ」に
ついて理解していただく必要があります。
イニシャルスキーマとは、「インナー
ベビー」の「核」にあるものです。
これは従来の心理学ではいわれていな
かったもので独自に発見、研究したもの
です。
イニシャルとは、「初期設定の」という
意味があり、赤ちゃん期や幼少期に自然に
発生する思考パターンを指します。
それが指し示す欲求、例えば「私はいつも
守ってもらえるべきだ」といったものが
満たされて自然解消して行けばいいの
ですが、満たされないまま抑圧されて残る
場合が多いのです。
そのときに、「私はほったらかしに
される」「私は見捨てられる」といった
新たな思考パターンが生じるのです。
こうしてつくられたのが、いわゆる
インナーチャイルドの「核」、正式には、
「早期不適応的スキーマ」といいます。
このような仕組みはこれまでも知られて
来ました。
また、イニシャルスキーマが抑圧される
だけでなく、それ自体が環境に適応する
ように変形するケースがあるのです。
変形というより真逆にひっくり返すと
言った方がよいかもしれません。
例えば、「私は常に喜ばれるべきだ」が
原型だったのに対して「私は常に喜ばせる
べきだ」に形を変えるような場合です。
すると、自分の気持ちよりも相手の気持
ちを優先させ、やたら気を使うようになり
ます。
このように変形したイニシャル・スキーマ
をシフト・イニシャルスキーマと呼んで
来ました。
新しく発見されたシフト・イニシャルスキーマとその影響
そして近年シフト・イニシャルスキーマ
の新種が相次いで見つかりました。
その中の一つの事例です。
「私が期待するように相手がしてくれる
べきだ」「私の要求を相手が満たして
くれるべきだ」というようなイニシャル
スキーマが反転して、「私が相手の期待に
応えるべきだ」とか「「私は常に相手の
要求を満たすべきだ」というような内容に
変化したものがあります。
すると、いつも人の期待や要求を自分の
欲求よりも優先するようになります。
「私は常に世話をしてもらえるべきだ」と
いうイニシャルスキーマが変形を重ねて
「私は常に世話をするべきだ」という内容
に変化する場合もあることが分かりまし
た。
とはいえ、子どもが親の世話をできるわけ
はないので、実質的には、いつも機嫌を
取り、気遣い、グチの聞き役になると
いった意味になります。
もう一系統は、「私は常に相手の気持ちや
感情を理解するべきだ」「私は常に相手の
要求や欲求を理解するべきだ」という
ものが見つかりました。
ただ、詳しくは省きますがイニシャル・
スキーマが変形してできたとは言えない
ケースもあることがわかりました。
それで、自分より相手を優先する思考を
作り出す似た性質のスキーマを総称して
「忖度スキーマ」と呼ぶことにしま
した。
いずれも甚だしく自分を抑圧して相手の
気分や感情を基準にして思考し行動する
傾向が生じる事が分かりました。
このような問題を抱える人は、自分が
どうしたいのかが自分でも分からなく
なったり、心にもないのに相手が喜び
そうなことを言ってしまう傾向があり
ます。
しかもこうしたスキーマが2箇所以上で
生じるとリモース・マインドセットと
名付けたのですが、「相手が怒ったり
不機嫌になったら私が悪い」と考える
思考の枠組みができてしまいます。
それで、いつも人の顔色を伺い、いつも
人に責められているように感じ、さらに
自分を責め続ける傾向があります。
こうした思考パターンを抱えていたために
いつも自己犠牲的な生き方をし、それが
行き過ぎて今度は人間恐怖症に陥って
しまうケースもあります。
うつ病になるケースもあります。
10代で燃え尽き症候群になり登校拒否や
引きこもりになるケースもあります。
いわゆる「だめんず・うおーかー」の恋愛
パターンをくり返す人もいます。
また、人に依存したり利用したい人を周囲
に引き寄せてしまうのです。
こうして様々な心理的問題をひき起こし
ます。
このような問題が生じるケースの親には、
いくつかのパターンがある事も分かり
ました。
一つは、精神的に不安定な養育者のもとで
生じるケースです。
また未熟児で生まれたなどバーストラウマ
により見捨てられ/不安定スキーマが生じ
見捨てられないためにいつも親の機嫌を
取らなければならないと思い込んだ
ケースもあります。
親がうつ病など心理的な問題を抱えていたり
ヒステリー持ちだったり、いつもメソメソ
泣いていたり、といったケースです。
そのほか、自己愛性パーソナリティ障害や
境界性パーソナリティ障害の親の下でも
生じます。
また、親自身がこのようなシフトの問題を
持つ場合、そのまた親や舅、姑、夫の期待
に沿うように子育てをしようとしたり
場合や過剰に世間体を気にしすぎていたり
して、子供にもシフトを生じさせる傾向が
あります。
この場合、子どもの立場で、親の期待に
応えなければという過剰な重圧を受けるの
です。
アダルトチルドレンの「世話役」の正体
アダルトチルドレンの5分類でいえば
「世話役」もそれに当たるといえばピンと
くる人もいるかもしれません。
アダルトチルドレンの「世話役」には
こんな特徴があります。
・「やさしい子」「思いやりのある子」と
言われるよう努めてきた
・周囲の役に立つよう、がんばってきた
・してほしいことがあってもがまんする
・困っている人がそばにいると放って
おけない
・自分の都合より、他人の都合を優先する
・自分を満たすのは、わがままでいけない
ことのように感じる
・相手が何を望んでいるのか、ひじょうに
敏感に感じ取ることができる
・自分がどうしたいのか、何を感じている
のかわからなくなることが多い
そのほか、アダルトチルドレンの分類上
では、「ピエロ」や「家族のヒーロー」
「パパのお姫様」「ママの王子様」なども
該当する可能性があります。
すべての基準が相手の機嫌という生き方からの解放
もし自分はこれに該当するかもしれない、
生きるのが辛すぎてもう卒業したいという
方は、すぐに解消できます。
なお、心の中のインナーチャイルドについて
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