禁止令・拮抗禁止令の診断ページ
禁止令・拮抗禁止令とは?
禁止令、拮抗禁止令とは、交流分析の概念です。まだ赤ん坊、ないしは幼児だった時期に、主に親からの無意識のうちに否定的なメッセージを受け取り、それらに基づいて「決断」を行い「人生脚本」を作り上げるとされています。
その否定的なメッセージのうち、「〜するな」という構文のものを禁止令、「〜しろ」という構文のものを拮抗禁止令と呼びます。
リバティ心理学における解釈
リバティ心理学においては、人間の思考や行動に大きな影響を与えるものとして、スキーマという概念を扱っています。そしてそれらの多くは、アーリー・トラウマによる情動記憶、レスポンデント条件付け、オペラント条件付けのメカニズムによって形成されるとしています。
しかしながら、主に親から直接的な言葉、ないしは無言のメッセージなどからスキーマが形成される可能性も認めています。例えば、繰り返し「お前は役立たずだ」となじられれば、「私は役立たずだ」というスキーマが形成されうるということです。
メッセージの中には、「〜するな」「〜しろ」という構文の内容も存在し得ますが、スキーマとは文法が異なり、おそらくインナーペアレンツ 関連情報として保存され、その後スキーマやマスタービリーフに変換されうると考えられます。
私、鈴木の解釈では、禁止令、拮抗禁止令それ自体は、ある種の「外圧」として思考に影響を与えるものの、自分自身の思考とは区別されています。それらが、「〜べきだ」という構文にスキーマ、ないしはマスタービリーフに変換された時、自分自身の思考となると考えています。
このような変換を行うことを、交流分析では「決断」と呼んでいるという解釈です。
複数のシステム間の関係は?
MRAを使ったテストでは、潜在意識は、禁止令、拮抗禁止令の意味を理解しますし、実際に検出することができています。スキーマや、マスタービリーフに変換されていない禁止令・拮抗禁止令は、自動思考に対する侵入思考となって現れる場合があり、また、スキーマやマスタービリーフ、および防衛機制をを強化する働きをする場合があるようです。
ただ、この質問フォームに取り組むと分かりますが、ある項目に該当したとして、それが果たしてスキーマによるものなのか、マスタービリーフによるものなのか、防衛機制のパターンとしてそうなのか、禁止令・拮抗禁止令の影響なのかは簡単に判別はできません。
そこで、スキーマ、マスタービリーフ、トリプレットなどの書き換えを行なってなお残っている傾向について、禁止令・拮抗禁止令の影響である可能性を想定して書き換えを行います。MRAによるテストでは、スキーマを書き換えるのと同様に禁止令・拮抗禁止令もトランス・コンバージョンによって書き換えられることを確認しています。
ただ、スキーマの生物学的実体がエングラム(記憶痕跡)であるというような形で、その実体が解明されているわけではありません。
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58の項目の中で、慢性的な傾向について、「全くない」を1、「少しある」を2、「時々、中程度」を3、「頻繁、または強く見られる」を4、「頻繁かつ強く見られる傾向」を5とする5段階で回答してください。