アダルトチルドレン(AC)と「毒になる親」の影響を克服する
アダルトチルドレンとは何か?
「アダルトチルドレン」という言葉が使われるようになって久しい感があります。この言葉のもともとの意味は、Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)」という意味でした。
後に、Adult Children of Dysfunctional Family(機能不全の家庭で育ち、大人になっても精神的な影響を受け続けている人々)に、その意味が拡大されて、ACと略語化されました。
誤解があってはいけないのは、この言葉が「精神的に子供のまま大人になった人」という意味ではないという事です。また、主にソーシャルワーカーの間で使われるようになった言葉で、学術用語ではありませんし、ましてや特定の病気や障害をさしているのでもありません。
しかも、どの程度までをACとするのかという線引きが非常に難しく、定義通りだとすると大半の人は、それに該当するのかもしれません。また、「機能不全の家庭」というのも、あくまで子供時代の主観によるところが大きいのです。
私の経験から言いますと、大部分の人は、何かしらのネガティブな思い込みを核にしたインナーチャイルドを持っています。それも生い立ち環境が「機能不全の家庭」とまでは言えないケースでもそうなのです。
そして、その影響で何かしらの「生きづらさ」を抱えています。特に人間関係に困難を感じ、恋愛がうまくゆかないなどの問題を抱えているケースが多いものです。
多くの人は、いろいろ問題はあっても親達は一生懸命育ててくれたと思っていますし、その親を悪く思いたくはないものです。
親に怒りや不満を感じている場合でも、それを客観視するのは難しいものです。だから自分が抱えている問題が何であるか自覚できていないケースが多いように思います。
自分の問題について考える前に、自分の親に問題のパターンがなかったかチェックしてみるのも一つの方法でしょう。
スーザン・フォワード著の「毒になる親」では、「毒になる親」の典型的で、しかも自分の考えや行動を全く変える気のないケースを7つに類型化し、それを中心に扱っていました。その7類型とは、
1・「神様」のような親
「親の言う事は絶対であり、子供は常に親の言う通りにしなければならない」という考えのもとに、子供が従わなかったり、期待に背いたりすると懲罰を加えるような親。
2・義務を果たさない親
親として、身体的なニーズを満たす、危険から守る、精神的ニーズを満たす、心の面からも危険や害から守る、適切なしつけや教育を行う、などの義務を果たさないばかりか、親の責任まで子供に押し付けるような親。
3・コントロールばかりする親
自立を妨げ、脅し、非難、被害者を演じるなど、様々な方法で過度なコントロールを加え、干渉し続けるような親。金でコントロールしたり、子供の能力や自主性を全く認めなかったり、ことあるごとに兄弟間で比較したり、様々な方法を用いる親。
4・アルコール中毒の親
アダルト・チルドレンという概念の元々のパターン。アルコール中毒である事に加え、酒乱などの問題もある。父親がアルコール中毒で、母親が父親の暴力から子供を守らず、「怒らせたお前が悪い」などと問題を隠蔽、すり替えているケースも少なくない。
5・残酷な言葉で傷つける親
子供の身体的特徴、知能、能力、人間としての価値などに関して、日常的、かつ執拗に、ひどい言葉で攻撃を加える親。日常的に精神的虐待を加える。
6・暴力を振るう親
養育的見地からではなくて、親自身の精神的状態(疲労、ストレス、フラストレーション、不満)が理由で、暴力を加える親。キレる親。
7・性的な行為をする親
近親相姦だけでなく、性的ないたずら、子供を性の対象として扱う親。
これに対して、中村延江著の「アダルトチルドレン・恋愛・結婚症候群」では、機能不全家庭で育った子供が演じる役割と、そういう人が大人になってから特に恋愛や結婚に関して抱える問題を中心に扱っています。その7つの役割の類型とは、
1・家族のヒーロー
親の期待にひたすら応えて優秀であろうと無理をする
2・世話役
親に対して世話をする役割
3・犠牲者
犠牲者になる。(クリッツバーグの定義とは違います)
4・いなくなった人
存在感を消し去る(『壁のシミ』ともいいます)
5・問題児(クリッツバーグの定義での『犠牲者』)
「悪い子」を演じる
6・道化師
おどけて問題などないかのように振る舞う
7・「パパの王女様」
いつまでも父親のお気に入りでいようとする女性
私が扱ってきた事例でも、これらに該当するケースは多々ありました。特に、親の片方、または両方に、自己愛性パーソナリティー障害が疑われるケースでは、「毒親」のパターンでは、1、2、3、5、6にまたがっているというのも珍しくはありませんでした。
また、演じる役割も、1、2、3にまたがっていたケースや、途中で、その役割を演じきれなくなって、登校拒否、摂食障害、うつなどになったケースもあります。
また、両著で指摘されているように、世代間連鎖というのは確かに見られました。
私自身は、アダルトチルドレンという観点からではなくて、インナーチャイルド(早期不適応的スキーマ)という観点を中心に扱ってきました。しかし、扱ってきた問題自体に共通性があるので、完全に互換性があります。
これらの「役割」のパターンにどういうインナーチャイルド(早期不適応的スキーマ)が関わっているのかという視点で分析するとやっぱり私が5大スキーマ(5大インナーチャイルド)と呼んでいる、自己卑下チャイルド(欠陥/恥スキーマ)、いじめられチャイルド(不信/虐待スキーマ)、見捨てられチャイルド(見捨てられ/不安定スキーマ)、失敗するチャイルド(失敗スキーマ)、罰されるチャイルド(罰スキーマ)の影響が大きいと考えられます。
世の中には、自分が抱える問題について、アダルトチルドレンという概念から問題意識を持っている人は数多くいらっしゃるようです。そして、どこに相談すれば解決できるのか探しておられるでしょう。
著書などで読む典型的な事例では、毎週カウンセリングに通い、改善、解決までに数ヶ年、それも著書に取り上げるのは典型的にうまく行ったケースと思われます。
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