コンディションを整えるメニュー
食欲がない時、何となくもたれているとき、体が重たい時、そういう時は、消化吸収能力が低下していたり、体がデトックス(解毒)を求めている時です。そういうときには、「酵素断食」のやり方で、食事を酵素飲料に置き換えるという方法がありますが、食事をお粥にする、あるいは、少な目のお粥プラス酵素飲料にする方法があります。
全く具のないお粥の場合、ほとんど噛まないので、唾液とあまり混ぜ合わされず結果的にかえって消化によくないという説もありますが、そこで適度な具を加えることで、おのずと噛んで食べることになります。
また、栄養素はきちんととったほうがよく、血糖値は安定させておきたいので、お粥にこそ全粒穀物をお勧めします。普段は、玄米はどうも・・・という方も、お粥にすると美味しく食べられるのではないかと思います。
また、オートミールは、2,3分煮たてるだけで手軽に食べられます。日本では、牛乳で煮るものという観念があるようですが、だし汁で煮て、キノコ類や麻の実、あさつき、梅干などを加えてもおいしくいただけます。
キヌアやアマランサスは、圧力鍋で1分で食べられますが、プチプチした感じでオートミールにブレンドすると、食感に変化があっておいしく食べられます。いずれも、鉄や亜鉛などミネラルのきわめて豊富な穀物です。
右上の写真は、我が家で、毎朝のように頂いている玄米と、オートミールのお粥です。
あと、お粥のほかに、右の写真のような、和風だしをベースにした野菜スープも、調子を整えるのによいメニューです。なぜか、根菜というものは切り方によっても味わいが違います。写真のように、ゴボウ、ニンジン、大根を千切りにすると、とても繊細な味わいになります。
お粥こそていねいに作る
お粥というと、簡単な食事というイメージがあります。しかし、お粥こそていねいに作り、満足感のある一品に仕上げることが重要です。
ていねいにとっただし汁に玄米を加え、梅干やのり、あさつきを加えると、素朴であるがゆえに、素材の風味がより深く味わえるものです。
もう少し具が欲しい場合には、お粥というよりも雑炊になりますが、様々な素材を使うことが出来ます。
右上の写真のように、ほぐした鮭といくらなどを加え、海苔とあさつきで香りを添えたりすると、結構満足感のある一品になるものです。
お粥系の様々な東洋風バリエーション
和風であれば、だしベースが基本ですが、鶏がらスープや、ブイヨンなどを使うことで、様々なバリエーションを楽しむことが出来ます。洋食を食べる時、ライス・スープにすることも出来ます。
最近、台湾に行って、台湾では、日常の食材として漢方が上手に使われていることを知りました。そして、普通の食品に混ざって、漢方薬の原料である黄耆(おうぎ=アストラガルス)や当帰(とうき=チャイニーズ・アンジェリカ)や枸杞(くこ)が売られていました。説明によると、これら3つを鶏肉とともに煮たスープは、ポピュラーなものらしいです。
いずれも日常の食材として食して、健康の維持増進に役立つ上品(じょうぽん)で、それぞれに素晴らしい薬効があります。
鶏がらと共に、長ネギの青いところ、ショウガ、ニンニクを煮込んで取ったスープベースを元に、玄米と蕎麦の実、刻んだ長ネギ、シイタケ、マイタケ、青梗菜、松の実などを加え、XO醤を少々加えると、体の芯から温まる美味しいお粥ができました。
これは、免疫賦活、ホルモンバランス調整、強壮などのはたらきが期待できる1品です。
他、キムチと共に、ナムルをあしらった韓国風も美味しいものです。ナムルは、さっと茹でた野菜に軽く塩を振り、すりおろしたニンニク、ひいたごまにまぶす事で作れます。お勧めは、もやし、シメジ、ニンジンなどです。
さまざまなライス・スープ
玄米は、欧米では、ブラウン・ライスとして知られ、健康志向の人々に食べられています。鶏がら、セロリ、タマネギ、ニンジン、パセリ、ローリエなどを煮込んだブイヨンをベースに様々なバリエーションが作れます。中華用につくった鶏がらスープに、セロリの葉を加えて転用することも出来ます。イチオシなのは、すりおろしたニンニクとさいの目のタマネギ、セロリをさっとオリーブオイルで炒め、炊いた玄米とキヌアまたはアマランサス、そして、シメジやマイタケなどキノコ類を加え、最後にパセリかあさつきを加えたライススープです。これには、レンズ豆や蕎麦の実などを加えるバリエーションもあります。栄養的に優れ、美味しくて飽きが来ないのです。
ブイヨンをベースに、ニンニクとトマトを加え、カポナータを混ぜ込むと、リゾット風に。バジルの葉などを飾りますと、おしゃれな一品になります。他、ナンプラーを使ってエスニック風に仕上げたり、カレー粉を加えたり、工夫次第で無限のバリエーションがつくれます。
ダイエットプログラムへの応用
私たちは、究極のダイエット、デトックス方として、「酵素断食」をお勧めしていますが、その断食明けの補食過程で、こうしたお粥はとても役に立ちます。
また、私たちは、最近、通常の食事と、酵素断食の中間的な方法として、控えめのお粥プラス酵素飲料プラス果物か生野菜で、数日間過ごすというプログラムを試みました。
その結果、これは、気軽に取り組めるうえ、体調を整え、穏やかに減量やデトックスも行える事が分かりました。その結果、ダイエットプログラムに、新しい選択肢を加えることができました。
お粥のバリエーションを持つことで、体調を整えたい時でも食べる楽しみは得続けることができるという意味で重要です。
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玄米粥
だし汁をベースに、玄米の残りもの、オートミール、キノコ類を軽く煮立てて作るお粥は、我が家の朝食の定番。これにあさつき葱や、麻の実を振りかけたり、梅干をほぐしたり、たらこや、いくらや、のりを混ぜ込んでいただきます(写真は、ハトムギ入り)。 |
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野菜スープ
お粥のほか、このようなスープも体調を整えるのに役立ちます。根菜は、食物繊維が多くて、しかも善玉菌の栄養になるオリゴ糖が豊富なので、腸をきれいにします。ゴボウ、ニンジン、大根、椎茸が基本です。
餅を入れたり、蕎麦にすることも出来ます。断食明けの復食にも向いています。 |
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玄米の薬膳粥
鶏がらスープをベースに、ニンニク、しょうが、オウギ、トウキ、クコ、松の実、きくらげ、青梗菜、葱を加えて薬膳粥に。体が温まり、元気が出るお粥です。
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韓国風玄米粥
玄米粥に、もやし、しめじなどのナムル、きくらげ、キムチをのせて、松の実、小葱を散らして韓国風に。これも、食欲がないときに食べて、消化を刺激し、体力をつけるメニューです。ナムルは、さっと茹でた野菜を摩り下ろしたニンニク、ブレンダーにかけた白ゴマ、塩でまぶして作ります。
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キヌアとオートミール
鶏がらスープをベースにキヌア、オートミール、キノコ類を加えた洋風のお粥です。オートミールは、玄米の1.7倍もの食物繊維、しかも、水溶性と非水溶性の両方を含みます。キヌアともども、鉄や亜鉛などミネラルも豊富な穀物です。 |
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リゾット風に
玄米も、鶏がらスープに、にんにく、玉ねぎ、セロリ、トマト、パブリカ、ズッキーニ、レーズンなどをオリーブオイルで炒めて混ぜ合わせてリゾット風に。 |
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