毛髪ミネラルが健康を語る
毛髪のミネラルは、体内のミネラル組成を最も忠実に反映するといわれます。そして、現代人の多くの心や体の問題に、鉛、カドニウム、水銀などの有害ミネラルの蓄積や、必要なミネラルの不足、アンバランスが大きな影響を及ぼしています。
アメリカでのでは、異常な犯罪行動と体内の有害ミネラルの蓄積に強い相関関係を示すデータが数多く示されています。
日本でも、いわゆる問題児、学習不能児、注意欠陥多動性障害(ADHD)などと有害ミネラルの関係を示すデータが示されています。
こうしたことは、 犯罪者や子供の問題だけではなく、普通の人が潜在的に影響を受けています。以下、ひとつの具体的なデータを例にして紹介します。
まさか?! でも納得のデータ
これは30代後半のある女性のデータです。具体的な病気はないが、疲れやすい、寝つき、寝起きが悪い、うつ傾向、気力が沸かない、イライラして甘いものを食べるのがやめられない、集中力が続かない、些細なことで腹を立ててしまうなどの問題がありました。
MRAによる解析でも鉛が反応しましたが、より厳密に裏づけを取るために、毛髪ミネラル分析を受けていただきました。
有害ミネラルでは、鉛が高レベルで、水銀、カドニウム、ベリリウムが中レベルでした。
鉛は、うつや感情のコントロールの難しさや、貧血、高血圧などに結びつきやすいといわれます。
また、鉄が基準値を下回り、クロムは基準値ぎりぎりの低い値でした。鉛やカドニウムが鉄の代謝を妨げるということもあり、たとえ病院の検査でヘモグロビン値が正常でも貧血のような症状が出ることもありえます。またクロムは、血糖の細胞への取り込みに必要不可欠なので、これが低いと血糖のコントロールがうまくゆかずに、反応性低血糖と呼ばれる状態を起こしやすくなります。空腹時に落ち込みやイライラ、そして甘いものへの渇望などが起こることに関係します。
また、銅も亜鉛も必要なミネラルですが、亜鉛に対して銅が高いということも、感情のコントロールを難しくさせるといわれます。
デトックスで自覚症状も改善
この方は、その後HBIでのコンサルテーションに沿ってデトックスに取り組んだ結果、次のようなはっきりした自覚症状の改善が現われました。
●気分の落ち込みやイライラがほとんどなくなり、些細なことで怒ることがなくなった。
●甘いものへの欲求がほとんどなくなり、情緒が安定し集中力が高まった。
●寝つき、寝起きがよくなり、朝起きてからエクササイズする余裕ができた。
● 疲労感や消耗感が減ったので、会社の仕事が終わってから勉強がはかどっている。
●(そういえば)以前は慢性的だった腰痛が最近は忘れていた! 肩こりや眼精疲労も軽くなった。
いずれも、本人いわく以前には考えられなかった事だと言います。一体どんな方法で、そして何が起こっていたのでしょうか?
古代ローマは鉛で滅びた?
ここで、有害ミネラルについてもう少し解説しておきたいと思います。
鉛は、最もよく見られる有害ミネラル のひとつです。古代ローマ帝国は、水道パイプや飲料や食品のための器に鉛を多用したために、次第に知的能力が低下し、出生率が低下し、寿命が短縮し、そして滅びたといわれます。
鉛は、現在でも古い水道管に使われ、またかつてハイオクガソリンに混入されていたために排気ガスに含まれ、道路に蓄積され、今でも粉塵に混ざっています。そのほか、ペンキ、染料、ハンダ、陶器にも含まれます。
どこにでも微量には存在しますが、波動的に見ると、怒り、恐怖などのネガティブ感情の持つバイブレーションに共鳴し溜め込みやすくなるといわれます。
特に脳、神経系に蓄積しやすく、それらの働きに悪影響を及ぼし、鉄、亜鉛、銅が関わる酵素反応を妨害し、免疫を抑制し、抗酸化力を低下させ、ホルモンバランスを狂わせ、カルシウムを骨から追い出して骨をもろくさせることが分かっています。
亜鉛の敵、カドミウム
カドミウムは、工業用に幅広く使われ、工業都市では大気中からも体内に取り込まれます。また穀物は、中心部分に濃縮されます。未精製の穀物ならば、胚芽や外側のふすまの部分に、カドミウムを追い出す亜鉛やフィチン酸を含みますから、穀物を精製すること自体、カドミウム汚染のリスクを増やしています。
カドミウムは、肝臓、腎臓、生殖器に蓄積されやすく、それらの機能を妨げ、免疫を抑制し、高血圧にも結びつくといわれます。
また、亜鉛の宿敵として知られています。というのは、化学的性質が似ている(ともに周期律表の12族)ので、亜鉛を排除し、亜鉛に成りすまして、様々な破壊活動を行うからです。
亜鉛は、体内で300種類のもの酵素の働きに必要とされており、細胞分裂により新しい細胞を生み出すのにも、活性酸素を消去して体を守るのにも、免疫の働きを正常に保つにも、生殖機能を保つにも重要な役割を果たしています。
男性の場合には、前立腺炎や前立腺機能障害にも深く関わっているといわれます。
波動的には、不安、心配のバイブレーションと共鳴して、溜まりやすくなるといわれています。
神経系と免疫を狂わせる水銀
水銀は、医療用にアマルガムやワクチンの防腐剤として使われましたが、カジキ、マグロ、サメ(かまぼこなどの原料になる)などの大型魚には高濃度で濃縮されています。
水銀は、主に脳、神経系に蓄積され、疲労、頭痛、 神経過敏、不眠症、感情的な乱れ、判断力や協調性の低下、性欲の減退、記憶力の低下などを引き起こすほか、免疫系の働きを狂わせ、アレルギーに関わるほか、脂肪を分解するリパーゼ酵素の働きを阻害することで、減量を難しくさせるとも言われます。
波動的には、いらだちのバイブレーションと共鳴し、溜まりやすくなるといわれます。
痴呆と骨粗鬆症に関わるアルミニウム
アルミニウムは、環境中にありふれた元素であるにもかかわらず、自然な食品には殆ど含まれていません。主な摂取源は、食品添加物や医薬品、一部アルミ食器などが原因といわれます。
一般的には、鉛、カドニウム、水銀ほど毒性は強くなく、排泄もされやすいと考えられますが、 体の機能が低下すると、腎臓に蓄積されて、カルシウムの再吸収を妨げ、骨粗鬆症の促進要因になるほか、脳に蓄積されることで、アルツハイマー症候群やパーキンソン病などの促進要因になることが分かっています。
子供の 注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習の問題にも関わっているといわれます。
「波動」的には、さびしさ、孤独感のバイブレーションと共鳴し、溜め込みやすくなるといわれます。
疑惑の軽金属ベリリウム
ベリリウムは、近年になって有害ミネラルとして注目され始めたものです。というのは、職業的にベリリウムを扱う人々の中で、肺がんの発生率が有為に高いことが示されたからです。もっとも、普通の人が体内蓄積する程度での影響は軽微とは言われていますが、それでも慢性の咳や痰、気管支や肺の炎症には関係するといわれます。
また、マグネシウムと化学的に似ている(周期律表の同じ2族)なので、マグネシウムを追い出して、マグネシウムに成りすます性質があります。
マグネシウムは、体内で約3000種類もの代謝に関わっていますので、マグネシウム不足と結びつた時には、その影響は侮れません。
お肌の大敵? ヒ素
ヒ素は、幅広く食品中にも含まれ、ごく微量には必要なミネラルであるといわれています。むろん過剰に摂取すれば、 猛毒になることはご存知でしょう。ただし、話題になったヒジキなどに含まれるヒ素は、害がなく速やかに排泄される化合物の形と考えられ、工業的な産物の形では有害といわれます。
微量の範囲で多すぎる摂取では、爪や皮膚、肝臓や腎臓に蓄積され、皮膚障害(角化異常、色素沈着など)、疲労、頭痛、貧血などの原因になりうるといわれます。
肝臓で作られるグルタチオンという抗酸化物質の働きを妨げるということもその一因といわれています。
注目される「キレート療法」
近年では、こうした有害ミネラルを排泄させることで、体調がよくなり、若返るということで、一部では特殊な治療法として「キレート療法」が注目されています。
これは、もともと急性中毒の治療法として開発されたもので、EDTAという、ミネラルと結合して排泄される化学物質を点滴で体に入れるということを数セット行うものです。
重症の中毒ならば効した方法も必要ですが、中毒というほどでもない人にとっては、経済的、時間的、精神的にも負担が大きく、しかも、体に必要なミネラルも排泄させてしまうので、それらをサプリメントで大量に補う必要もあります。
それでも、若返りと健康、美容のためと、病気でもないのに受ける人も増えているようです。
自然な解毒・排泄法ーナチュラル・デトックス
私たちには、人間の体にはもともと解毒や排泄の機能が備わっており、そして自然な栄養素の力によって解毒や排泄ができるはずだという信念があり、そしてそれを裏付ける情報も多くありました。けれども、それらを使って、どれくらいの期間で、どれくらい解毒・排泄が可能なのか、その結果、どのくらい健康状態が変わるのかをもっとリアルに知りたいと考えました。
そこで、プロジェクトを組み、実証データを得てきました。その結果に基づいて有効な方法を紹介したいと思います。
先ほど紹介したケースの方で、結局、3ヶ月後に再び検査を受けていただき、次のような結果を得ました。もっとも顕著な改善を見たのは、主要なターゲットにした鉛で、狙い通りでした。
鉛・・・・1,622ppb→404ppb(高→中レベル、約75%減)
水銀、カドニウム、ベリリウムも減少
水銀も約半減しました。
水銀・・ 4,506ppb→2,313ppb(中→中の低レベル、約49%減)
重金属の中でも最も排出に時間がかかるといわれ、一般的な半減期(体内の量が半分になるまでの期間)が十数年とも言われるカドニウムでも15%の減少が見られました。
カドニウム・・6.72ppb→5.71ppb(約15%減)
軽金属のベリリウムは、てきめんに減少し、0.01ppb未満という検出不能値で、事実上皆無になりました。
ベリリウム・・0.20ppb→検出不能に
銅も必要なミネラルではありますが、亜鉛との理想比率は、8対1といわれ、亜鉛に対して銅が多くなると害になる場合が在ります。3対2というのは明らかに銅過剰でした。それが、亜鉛が増加して銅が減少したので比率が5対1まで改善しました。
亜鉛:銅比率・・約3:2→約5:1 (理想は8:1)
注目されるメタロチオネインと酵母
同程度の有害ミネラルにさらされても毒性が強く出る人と、そうでない人の個人差があることは以前から知られていましたが、近年そのメカニズムの一部が解明されてきました。それは、人間の体内では、メタロチオネインというものが作られ、この物質が鉛やカドニウム、水銀など重金属とより強く結合することで無毒化するというのです。そしてその体内合成量には個人差があることも分かりました。
そして、このメタロチオネインは、人間以外の生物からも見つかり、特に酵母は、非常に多く作り出すことが分かりました。
これまでも、経験則的に酵母醗酵で作られる酵素飲料に解毒、排泄作用があるらしいということはいわれてきましたが、これはそれを科学的に裏づける事実です。
酵母菌には、重金属の吸収を選択的にブロックする働きと、 無毒化する働きがあると考えられます。
よくダイエットをして体調を崩す方がいますが、その理由のひとつには、有害ミネラルの影響があると考えられます。
というのは、有害ミネラルの多くは、脂肪に蓄積されるので、脂肪が減少する際に、それらが体液に中に放出されてくるからです。
そこで、メタロチオネインを多く含む酵素飲料を飲んでいる場合には、これらが無毒化されると考えられます。これも酵素飲料によるダイエットが安全で効果的な理由のひとつです。
メタロチオネインのほかに、多くの野菜、果物に含まれるポリフェノール(フラボノイド)のグループや含硫化合物にも、有害ミネラルを無毒化したり、排泄させるものが見つかっています。
こうしたことも、私たちが、解毒、排泄を促し、体質改善をするための中心に酵素飲料をおくことの理由です。
先ほどの方のケースでも、「半日断食プログラム」に基づき、 毎日50cc、これまでのおやつの代わりに50cc、合計100ccの飲用を続けていました。ほか、果物や野菜のジュースを多くとるようにしました。
遠赤外線効果にも注目
よくサウナなどで発汗することは、解毒、排泄を行うよい方法であるといわれてきました。韓国の汗蒸幕など世界各地でこうした習慣があります。
その中で、遠赤外線を応用した「スマーティー」は、もっとも洗練された、効率的な方法です。
サウナよりもはるかに低い温度で、体の深部まで温まり、楽に大量の発汗を促します。しかも、通常かく汗よりも、有害物質を高濃度に含んだ汗が排出されることが確認されています。その中には、鉛、カドニウム、水銀などのほかダイオキシンや過酸化脂質なども含まれます。
特に、良質な水と、解毒、排泄を促す栄養素を補ってからの使用は相乗的に働くものと思われます。(HBIでは、スマーティーを利用していただく際には、酵素飲料のマイクロクラスター水割りをお出ししています)
先ほどの方のケースでは、日常的に、MRAで作成したパーソナル波動水を飲用しながら3ヶ月の間に30分づつ7回利用されました。
→スマーティー
有用なミネラルで有害ミネラルを排除する
ミネラルには、拮抗関係というものがあります。あるミネラルが増えるとあるミネラルが中和されたり、体から排除されてゆくというものです。
すでに説明しましたが、亜鉛とカドニウムはその典型です。ほかにマグネシウムとベリリウム、セレニウムと水銀なども顕著な拮抗関係があります。セレニウムは、鉛に対しても拮抗関係があります。緩やかな拮抗関係の組み合わせは、たくさんありますが、顕著な拮抗関係を使うのが効果的です。そして、ある有害ミネラルが体内に多く、それに拮抗するミネラルが不足傾向にある場合には、その不足したミネラルを補給するのは二重の意味で非常に効果的な方法です。
そのような計画を考える上で、有用なミネラルの性質も併せて理解しておくとよいでしょう。
現代人に有用なミネラルのエース亜鉛
亜鉛を必要とする酵素は300にも及び、活性酸素を消去し、老化や生活主観病を防ぐうえで中心的役割を果たすSOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)の原料で、肝臓の解毒酵素の構成成分で、コラーゲンの合成にも細胞分裂にも、生殖機能の維持にも、皮脂の分泌を調整するにも、免疫系を正常に維持するにも、蛋白質の消化酵素にとっても重要です。
しかも、現代人に最も不足しやすいミネラルでもあります。食品で言えば、牡蠣、ナッツ類(特にカボチャの種、アーモンド、カシューナッツなど)、穀物の胚芽の部分に多く含まれていますが、外食やコンビに弁当ではまず十分にとれません。その上、ストレスとアルコールは、このミネラルを使わせてしまいます。特にアルコールを代謝する酵素には、亜鉛が含まれているものが多いのです。
何らかのアレルギー症状 を持つ人、ニキビ、アダルトニキビ(吹き出物)で悩む人、女性ではカンジダ症、男性では前立腺の問題を抱える人のほとんどが、このミネラルの補給により少なくとも症状の軽減を見ます。
特にカドニウム、次いで鉛や水銀にも拮抗作用があります。
人事ではありません、意外に不足している鉄
鉄といえば、女性にはなじみの深いミネラルですが、病院の検査でヘモグロビン、へマトリックス値が正常だからといって安心できません。
というのは、人間の体には、フェリチンという備蓄の部分があり、これの量は病院では普通測定しませんが、この部分が不足するとヘモグロビン値が正常でも貧血症状があらわれたり、不妊になったりするのです。
何しろ、妊娠後期には1日に50mgくらいの鉄を胎児に与えることになるので妊娠するためには相当な蓄えがいるのです。
人が財産を持っているかどうかは、財布の中を調べただけでは分かりませんよね。ヘモグロビン値というのは財布の中身のようなものなのです。
論より証拠ですが、@寝つき、寝起きが悪い、A慢性の肩こりや冷え性がある、B頭がボーっとし集中力ややる気が出ない、あるいはうつっぽい、これら3点セット該当する人は、鉄を補給するとほとんどの場合少なくとも改善します。3点セットに加え、C顔色、唇の色、爪の色が悪い、D生理が不順で量が少ない、E脱毛が多い、まで該当する場合には、ほとんど確実に鉄が足りません。
鉄も、カドニウムと鉛、水銀に拮抗作用があります。毛髪ミネラル検査で、鉄が高く出た場合でも、カドニウムや鉛も高い場合には、体内では不足している可能性があります。それは、有害ミネラルとくっ付いて排出されている場合が多いからです。
知る人ぞ知る抗酸化、抗老化ミネラルのセレニウム
セレニウムは、ごく微量のミネラルですが、働きはとても重要です。それは、グルタチオン・ペルオキシターゼという、活性酸素を除去するとともに過酸化脂質を分解する酵素を構成しています。
アメリカでの調査で、土壌中のセレニウムの含有量と、癌の発生率は逆の相関関係があることも分かりました。
また、特に水銀に対して強い拮抗作用があり、無毒化と排泄を促すという両面で作用します。鉛、カドニウムに対しても拮抗作用があり、タバコやアルコールの害も軽減します。
カジキ、マグロ、 サメなどの大型魚には、水銀が優勢ですが、大体の目安としてはカツオより小さな魚では、一般的にそれに含まれる水銀の害よりも、同時に含まれるセレニウムの中和作用が勝るといわれます。
適切なサプリメントの使用
基本的には、栄養は食事からとるものですが、こと特定のミネラルが明らかに不足している場合、 また有害ミネラルを中和、排泄させる目的の場合に、比較的短期間で確実な効果を得るためには、はっきり言って食事に気をつけるくらいでは追いつきません。
期間と量を決めて、サプリメントを使うことをお勧めします。ここで取り上げている方のケースでは、1日当たり、亜鉛50mg、セレニウム200mcgをプログラム化していました。
その結果が、すでに紹介しました、亜鉛・銅比率 のグラフにも反映されています。セレニウムのほうは、3ヶ月で624ppbの「中の下」のレベルから、978ppb(上の下)のレベルへ、約64%増となりました。
適切に量を定めてプログラム化すれば、過剰になったりすることはありません。
幅広く有用なケルセチン
有用ミネラルによって、有害ミネラルを除去するほか、様々な食品、栄養素が役に立ちます。
例えば、ニンニク、タマネギ、リンゴなどに多く含まれるポリフェノール(フラボノイド)の一種で、ケルセチン(クェルセチン)は、別名ビタミンPとも呼ばれますが、血液をサラサラにし、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)を増やし、毛細血管を保護し、ビタミンCの吸収や効力を高め、ヒスタミンを抑制することで症状を緩和するなどの働きがあります。そして、鉛、カドニウム、水銀、ヒ素などの重金属を無毒化して体外に排出させる働きもします。
ですから、タマネギとニンニクをたっぷり使ったスープとリンゴ は、体内浄化にとても役立ちます。実は、玉ねぎの外側の皮の茶色い色は、ケルセチンそのものです。これを煮出すと、煮汁が、もののみごとに黄金色になります。これをスープに使うと、ケルセチンがたっぷり摂れるのです。
万能の抗酸化物質、アルファ・リポ酸
アルファ・リポ酸(チオクト酸)は、食品からも取り込まれ、体内合成もされる抗酸化物質です。体内では、コエンザイムQ10、グルタチオンなどどともに、抗酸化ネットワークを構成し、一度使われて酸化したほかの抗酸化物質を還元して元に戻す働きもあり、それ自身自己還元能力を持つという特性があります。しかも、水にも脂にも親和性がある(両媒性)で、鉛、カドニウム、水銀、ヒ素などの有害ミネラルと結合して体外に排出させる働きもします。
食べものでは、ジャガイモ、トマト、ホウレン草、ブロッコリー、ニンジンなどに比較的多く含まれています。
解毒に役立つ含硫アミノ酸
システィンやメチオニンといった含流アミノ酸(硫黄を含むアミノ酸)もまた、解毒や排泄に役立ちます。その理由のひとつは、グルタチオンという抗酸化物質の原料になるからです。
グルタチオンは、強力な抗酸化物質であるとともに、解毒物質です。アルコールに対する解毒作用でも有名です。
含流アミノ酸を特に多く含む食品は、卵や魚類です。
ほか、アミノ酸ではないですが、ブロッコリーなどに含まれるスルフォラファン という含硫化合物は、肝臓での解毒酵素の産生を刺激し、発ガン物質を分解させることで有名ですが、これも有害ミネラルを体外に排出させる働きがあります。特にブロッコリー・スプラウト(もやし)には多く含有されています。
また、ニンニク、タマネギ、ネギなどに含まれるアリシンにも有害ミネラルを排出させる働きがあります。つまりこれらの野菜には、先に述べたケルセチンとの相乗効果があるのです。
個人に合ったデトックスの計画が必要です
蓄積されている有害ミネラルも、不足しているミネラルも人によって違います。また、どの有害ミネラルの影響も受けていない人も、どの必要なミネラルも足りているという人もまずいませんので、過信はしないほうがよいです。
巷の多くの健康食品、健康法が「デトックス」を掲げていますが、実際に毛髪ミネラル分析などのデータに基づいて、どのくらいの期間でどの程度実際に解毒されるのかというデータが示されているケースは皆無でした。
今回のプロジェクトは、それを実証しました。結論としては、短期間でデトックスを行うためには、酵素ダイエット、波動水、適切なミネラルの補給、それらに加えて、解毒作用のある食物を積極的に食べる、遠赤外線による発汗(スマーティー)を組み合わせると効果的であるということです。
むろん、これらすべてを行うと経済的負担もそれなりに大きいですが、様々な症状がなくなり、体が軽く、疲れにくくなり、集中力が高まり、精神的に安定し、幸福感が高まり、物事に前向きになる事で、人生の質自体が大きく向上します。むろんこれらすべてでなくとも、優先順位を決めて取り組めば、それに応じた成果は必ずあるものです。
まずはご相談ください。
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