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思考を変えれば前進できる/減点法と加点法

 私たちは、生い立ち過程で短絡的に信じてしまったさまざまな「思い込み」を潜在意識に持っています。そのために人生にさまざまな問題や制約を抱えています。

あなたは、下記の質問に対して、1・全くない 2・余りない 3・ときどきある 4・だいぶある 5・かなり強くある という基準で1〜5の5段階でどんな回答をしますか?

 

1・自分がやる事は失敗が多い

 

2・やる前にあきらめる事が多い

 

3・失敗するとどうせ無理だと思う

 

4・失敗すると気持ちがなえる

 

5・難しそうな事は最初からやらない

 

6・人に期待されるのが恐い

 

7・誰かの賛成がないと行動できない

 

8・自分で考えた事がうまく行く気がしない

 

9・人の指示やマニュアルでないと行動できない

 

10・自分で考えるより人に聞く方がよい


これは、潜在意識にあって、人生に大きな影響を与えるインナーチャイルドのパターンのうち「失敗予測チャイルド」を検出する質問です。まず合計が30ポイントを超えたら程度の違いはあっても存在すると考えられます。また、7〜10の合計で、15ポイントを超える場合には、ある特定のパターンでの信念が潜在意識にあると考えられます。
その内容は・・・

 

「私がやる事は失敗する」

私はいつも期待はずれだ」

「完璧でないなら失敗だ」

 

・・・などです。1〜6はあまり高いポイントにならないのに、7〜10の合計が高い場合は次のようなものです。

 

「私が自分で考えた事は失敗する。」

「誰かにいわれた通りにしないと失敗する。」

 

 後者のパターンだと、誰かからの指示やマニュアルに従っている間はいいのですが、自分で判断しなければならなくなったとたんに自信がなくなったり、目の前が真っ白になったりします。

甚だしい場合、新入社員のときには、上司やマニュアルに忠実で優秀に見えたのに、抜擢されたとたんにストレスやプレッシャーにめげてしまうケースもあります。

 

減点法と加点法の違い

 物事の考え方には、減点法と加点法があります。減点法とは、完璧、100点満点から観てどうかと考えてダメ出しをする考え方です。減点法とは、0、あるいは以前の状態から見てどうかと考え、たとえ上手く入っていなくても、実践しただけ何かしら教訓や経験値が得られているのだから前進していると考えます。

  どちらが正しくて、どちらが間違っているということではありません。減点法が適切な場合もあります。例えばセキュリティ管理には減点法が必要です。例えば原子力の安全管理を加点法でやるわけには行きません。「放射能、漏れちゃったけど、それでも以前よりはよくなっているんです」では困ります。

  けれども、人生の殆どの問題は、加点法で考えたほうが適切なのです。特に新しいことにチャレンジする場合にはそうです。その良いお手本を示しているのが、例えばかのトーマス・エジソンです。

  エジソンは、1個の電球を灯すのに成功するまでに、1万回失敗したと言われます。そこで、新聞記者に「1万回も失敗したそうで、大変でしたね?」と聞かれた際に、「いいえ、私は失敗などしていませんよ。1万通りの上手くゆかないやり方を発見しただけです。」と答えたといいます。その1万回は、単に成功に至るプロセスとして捉えていたことが分かります。

  多くの親も、学校教育も減点法ばかりを用いてきたのではないかと思います。だから、殆どの人の潜在意識は、減点法の考え方はよく知っていても、加点法の考え方を知りません。

 先に紹介したような、「失敗予測チャイルド」の思考パターンを解消して、加点法で思考するプログラムを潜在意識に定着させると人生がずっと前向きで楽しいものになるものです。(これは、個人セッションでサポートできます。)

 

加点法でものごとを考えてみると

 ある子供が、20メートル泳いだところで足をついたとします。それに対して、「何だ25メートルも泳げないのか」という見方や、「◯◯ちゃんは、とっくに50メートル泳げているのに」という見方も出来ます。

 けれども、「以前は、10メートルだったよね? ずいぶん泳げるようになったじゃないか」とか、「この調子ならすぐに25メートル、さらに50メートルだって泳げるようになりそうだね」という見方も出来ます。

  どっちの見方が子供を伸ばすことになるのでしょうか? 例えばこれが減点法と加点法の見方の違いです。

   ある子供のテストの点が50点で、平均点よりも低かったとします。そこで例によって、減点法で考えると、「何だ50点しか取れないのか」「平均点も取れないのか」「◯◯ちゃんは、100点とったのに」などの見方があります。

  とりあえずベーシックに加点法で考えると、「50点はとれたのだから、頑張ればもっといい成績も取れるよ」とか「何も勉強しなければ、0点だったかもしれないのだから、勉強した分何かしら身についているんだよ。もっと勉強すれば大丈夫だよ」などの見方があります。

  ここでさらに視点を変えてみましょう。おそらく殆どの場合、同じテストを中学生になってからやってみれば、楽勝で満点近く取れることでしょう。つまり遅かれ早かれ習得できる内容だろうということです。

 そうであるならば、問題は、他の子よりも出来ないと考えるのではなくて、他の子よりも出遅れただけと考えることも出来るのです。

 このように考え方を変えるだけで、もっと人生のいろいろな可能性が広がって行くのです。


 多くの人が潜在意識に、豊かになったり、成功したりすることを妨げる「隠れた信念」を持っていることが分かっています。

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